玄関の木製ドアは自分で塗装できる?塗装手順や長持ちさせるポイントについても解説

自宅の玄関ドアに木製ドアを使用していると、塗装が剥げてきたり、色褪せが目立ったりすることがあります。塗装やドアの劣化を感じる場合は、再塗装を検討するべきですが、費用が掛かるため、自分で塗装したいと考えている人がいるかもしれません。

そこで今回は、木製の玄関ドアを自分で塗装する際の手順や、塗装を長持ちさせるためのポイントについて解説します。

また、塗り替えのタイミングや塗装に使用する塗料の種類の選び方、事前に準備が必要なものまで紹介します。

DIYで玄関ドアを塗装したい場合は、ぜひ最後までチェックしてください。

 

木製玄関の塗り替えタイミング

自宅の木製玄関を塗り替えるタイミングとして、明確な年数はありません。立地条件や使用状況などによって、塗装の劣化具合が異なるためです。

木製のドアの場合は、ドアの光沢感が感じられない場合や、爪で引っ掻いたときに塗料が剥がれてしまうような場合、塗り替えを検討するタイミングといえます。

また、木製玄関のドアに傷が付いている場合も、塗り替えのタイミングです。傷を放置したままにしていると、雨水や虫などが侵入する恐れがあり、ドアの劣化が進みやすくなるためです。

劣化が進むと、再塗装だけでは済まなくなる場合もあるため、十分注意しましょう。

 

木製玄関ドアは自分で塗装できる?

木製玄関のドアの塗装が劣化している場合、自分で再塗装したいと考える方もいらっしゃるでしょう。

基本的には塗装業者に依頼した方が無難ですが、木製玄関ドアの場合は自分で塗装することも可能です。

ただし、玄関ドアの塗装は工程が多い他、専門知識や専門の道具をそろえる必要があります。塗装が完了するまでに時間が掛かる可能性があることを覚悟した方が良いでしょう。

さらに木製ドアが腐食している場合や、以前のクリヤー塗料が残っている場合は、塗装ができないため、補修や下準備が必要になります。また、玄関扉がアルミなどの金属製の場合は、専用の塗料や高い技術が必要になるため、DIYで塗装するのは避けた方が良いでしょう。

自分で玄関ドアを塗装したい場合は、上記のリスクがあることを把握した上で、どうすべきか慎重に判断することをおすすめします。

ご自分で塗装したい場合は、まずは、玄関ドアの表面仕上げ塗装の種類を玄関ドアのメーカーに確認するとよいでしょう。塗装の種類によっては、DIYでの塗装が難しいものもあるためです。

 

木製玄関ドアを自分で塗装するメリット

木製玄関ドアを自分で塗装する場合、以下のようなメリットがあります。

  • 塗装費用を抑えられる
  • 自分の好みに合わせられる

木製玄関ドアを自分で塗装する大きなメリットは、塗装費用を抑えられることです。業者に依頼する場合に発生する工賃が、自分で塗装すれば節約できるためです。

ただし、自分で木製玄関ドアを塗装して失敗した場合、業者に再塗装を依頼しなければならなくなり、費用が余計に掛かるケースもあるため注意しましょう。

また、自分の好みに合わせて塗装できるのも、DIYで塗装するメリットです。しかし、塗りムラがないように塗装するには知識や技術が必要になるため、思い通りの仕上がりになるとは限らないことを理解しておきましょう。

 

木製玄関ドアは外側と内側で傷みの程度が異なる

木製玄関ドアを自分で塗装する場合に気を付けたいのが、外側と内側で傷みの程度が異なることです。

屋外側の木製玄関ドアは外部要因の影響を受けやすくなります。例えば太陽光や雨風、気温の変化など、異なる自然要因によって塗装が劣化しやすいのです。

太陽光から発せられる紫外線や雨水を受けた場合、玄関ドアは劣化しやすくなり、塗装が剥がれたり、色褪せが発生したり、割れてしまったりすることがあります。

一方、内側の木製玄関ドアは事前要因の影響をほとんど受けないため、外部と内部で傷み具合が異なります。

塗装の際には注意が必要になるでしょう。

 

木製玄関ドアで使用する塗料の種類

木製玄関ドアを塗装するための塗料にはいくつかの種類があり、求める仕上がりや特性によって塗料を選択する必要があります。具体的な塗料の種類は以下のとおりです。

  • 木目を活かす塗料(浸透型塗料)
  • 木目を塗りつぶす塗料(造膜型塗料)
  • 水性塗料
  • 油性塗料
  • 植物由来の木材保護塗料

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

木目を活かすかどうか

木製玄関ドアを塗装する場合に考えたいのが、玄関ドアの木目を活かすかどうかです。この場合、塗料の選択肢は以下の2種類となります。

  • 木目を活かす場合は浸透型塗料を選ぶ
  • 木目を塗りつぶす場合は造膜型塗料を選ぶ

 

木目を活かす塗料(浸透型塗料)

木製玄関ドアの木目を活かした塗装がしたい場合は、浸透型塗料を使用します。

浸透型塗料とは、木材の表面から内部に浸透して木材を守るタイプの塗料です。和室の垂木や縁側、柱などに使用されることもあり、木目が持つ雰囲気や温かさを活かせます。また、木材の収縮にも対応できるメリットがあり、塗装後に塗膜が剥がれる心配もありません。

浸透型は木材の内部の撥水や防腐、防カビなどの効果を期待できますが、塗料の膜を生成しないため、耐久性や耐水性は低いと考えておきましょう。

メンテナンス時期は早くなりやすいですが、一度塗装した部分に重ね塗りができるため、古い塗膜を除去する手間が掛かりません。業者に再塗装を依頼した場合でも、施工費用はそれほど高くならないでしょう。

 

木目を塗りつぶす塗料(造膜型塗料)

木目を塗りつぶしたい場合は、造膜型塗料を使用します。

造膜型塗料とは、文字通り塗料をベタ塗りして塗膜を作り、木材を保護するための塗料です。外壁や屋根などの塗装に使用されることが多い塗料です。

浸透型塗料と比較してカラーの種類が多い他、艶の色合いも調整できるため、木部の色味を思い切って変えたい場合に向いています。

また、塗料で膜を生成し木部の表面を保護できるため、浸透型と比べて耐水性や耐久性が高い点もメリットです。メンテナンスのスパンも長くなるため、コストパフォーマンスに優れているともいえるでしょう。

一方、木材の表面を塗膜で覆うため、木材そのものの感触や見た目の温かさが残りません。塗膜によって木目が隠れてしまうのは、造膜型塗料のデメリットとなります。

 

水性か油性か植物由来の木材保護塗料か

木製玄関ドアを塗装する場合、塗料の性質についても考えなければなりません。塗料の性質を大きく分類すると、以下の3種類に分けられます。

  • 水性塗料
  • 油性塗料
  • 植物由来の木材保護塗料

それぞれの塗料がどのように違うのか、詳しく見ていきましょう。

 

水性塗料

水性塗料とは、塗料の原料が水で希釈されている塗料のことをいいます。

水性塗料を使用する大きなメリットは、独特の臭いがほとんどしないことです。水性塗料は塗装後に水分が乾燥するため、臭いが発生しません

水性塗料にはシンナーが含まれていないため、引火性が低く施工した箇所の火事の心配がいらない点もメリットです。水性であるため、塗装した後の刷毛やローラーなどの道具を水道水で洗浄できる他、扱いやすいため初心者でも使用しやすいといった特徴があります。

 

油性塗料

油性塗料とは、塗料の原料をシンナーなどの有機溶剤で希釈している塗料のことをいいます。

油性塗料を使用するメリットは、塗装後の耐久性の高さです。油性塗料に含まれる樹脂により、強固な塗膜を生成できるためです。塗膜が均一になりやすい性質もあるため、塗装後の仕上がりが美しくなりやすいのも、油性塗料を使用するメリットといえます。

デメリットは溶剤にシンナーを使用しているため、乾燥時に臭いがする点が挙げられます。木製玄関ドアを塗装する場合でも、近隣への報告や配慮が必要になるでしょう。

引火性も強いため、塗料の保管場所や管理方法にも注意が必要になります。

 

植物油由来の木材保護塗料

植物油由来の木材保護塗料とは、主原料は植物油で、溶剤にシンナーを使用していない塗料です。例えば、木材保護塗料オスモカラーは、ひまわり油などの植物油を主原料としており、溶剤は脱芳香族化したミネラルオイルで、ドイツ薬局方10項に定められた危険な成分を除去したものです。撥水性、保護性能、耐久性に優れ、その後の再塗装は、既存の塗装が残っている状態で上塗りをする方法なので、メンテナンス性の良さもメリットです。

 

木製玄関ドアを自分で塗装する際に必要なもの

木製玄関ドアを自分で塗装する場合、事前に準備すべきものは以下のとおりです。

準備するもの

内容

エプロン、作業用の服装、ゴム手袋

塗装作業で汚れても良い服装を準備する。地肌に塗料が付かないようゴム手袋を着用する。

刷毛、ローラー

使用する塗料のメーカーが推奨している道具を使用。

マスキングテープ、マスカー

塗装の養生に使用する。細かい部分はマスキングテープを、広い部分はマスカーを使用。

紙やすり

塗装前の汚れ落としに使用。

塗料

使用する塗料によって、必要なものを準備する。

タオル

塗料が飛んだ場合の拭き取り用に準備する。

少なくとも上記のものはそろえておく必要があるため、事前に確認してください。

 

木製玄関ドアの塗装手順と長持ちさせるポイント

次に、木製玄関ドアの塗装手順と、塗装後に長持ちさせるポイントを紹介します。具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 掃除をする
  2. 養生する
  3. 研磨する
  4. 塗料をかく拌する
  5. 塗装する
  6. 乾燥させる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

掃除をする

最初に玄関ドアの掃除から始めます。木製玄関ドアに付着したホコリやチリなどを取り除きましょう。蜘蛛の巣がある場合も、箒で落としておいてください。

ドアの表面にゴミなどが付着したままでは、研磨作業の邪魔になる他、塗料がうまく塗装できない原因となるため注意しましょう。

 

養生する

玄関ドアの掃除が終わったら、養生を行います。

塗料を付着させたくない玄関ドアの周りはマスカーを使って養生しましょう。また、玄関ドアにガラスがはめてある場合は、塗装用マスキングテープも使って細かく養生してください。

玄関ドアにはドアノブや鍵穴もあります。塗料が付着しないよう、事前の準備を入念に行いましょう。

 

研磨する

養生が完了したら、木製玄関ドアの研磨を行います。

研磨とは、前回塗装した際の塗料の塗膜やニスなどを剥がすために必要です。塗膜やニスが残ったままでは塗料が付着・浸透せず、色ムラの原因となるため、玄関ドアの隅々まで研磨しなければなりません。

細工や仕上げが細かい玄関ドアの場合、研磨にかなりの時間が掛かるなど、骨の折れる作業になることを覚悟しておきましょう。基本的には紙やすりを使って研磨しますが、範囲が広い場合はサンダーを使うと研磨時間を短縮できます。

研磨作業が終わった後は、玄関ドアの表面や周辺に木粉が付着していますので、刷毛掛けや固く絞った雑巾での水拭きなどできれいに掃除しておきましょう。

 

塗料をかく拌する

研磨作業が終わったら、次に塗料をかく拌します。

塗料は放置しておくと成分が沈殿する場合があります。沈殿したまま使用すると色ムラの原因となるため、塗装作業前に入念にかく拌しておきましょう。

これで下準備は完了です。

 

塗装する

下準備が完了したら、いよいよ塗装作業です。

乾燥時間や塗装回数など、使用する塗料の塗装仕様通りに塗装しましょう。乾燥時間は塗料によって異なりますが、特に湿度が高い環境での塗装では、十分な乾燥時間を確保することが大切です。

 

乾燥させる

指定の塗装回数通りの塗装が完了したら、十分に乾燥させます。乾燥中に養生などを片付けておきましょう。

塗料が乾けば塗装は完了です。

 

まとめ

今回は木製玄関ドアの塗装を自分で行うための手順や塗料の種類などについて解説しました。

木製玄関ドアの色褪せや傷が目立ってきたり、爪で塗料が剥がれたりするような場合は、塗り直しのサインです。どのような雰囲気にしたいのか、色にしたいのかを考えて、最適な塗料を選んで塗装しましょう。

また、木製玄関ドアの塗装は事前の準備や作業前の下準備が重要です。塗装をきれいに仕上げるためにも、準備を怠らないようにしてください。

オスモ&エーデルでは、有害な化学物資を使用していない、植物油由来の木材保護塗料、オスモカラーを販売しています。木製玄関ドアの塗装にも使用できます。

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オスモ&エーデル広報部

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みなさまのより良い住まい作りのご提案やアイデアを発信しています。オスモ製品のニュースや商品解説も今後おこなっていく予定です。ぜひご期待ください。
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ドイツ・オスモ社 コルデス社長来日 ―オスモ製品採用建築を巡りました―

先日、ドイツ・オスモ社のコルデス社長と国際事業開発マネージャー/輸出エリアマネージャーのコルビールさんが、来日されました。
コロナ禍を経て、約5年ぶりの訪日となり、久しぶりに日本でお会いして活発な議論を交わすと共に、日本で実際にオスモ製品(オスモカラー・オスモフローリング)が使われている建築を見学しました。

千葉県市川市:昭和学院小学校ウエスト館

はじめに訪れたのは、千葉県市川市にある昭和学院ウエスト館です。
「CLT(Cross Laminated Timber)工法」による、木造二階建ての校舎で、SDGsの考え方を採り入れ、環境負荷低減を目指した建築です。

昭和学院小学校

内外装木部は、木の質感を生かしつつ、室内を明るく見せたいということで、オスモカラーのオリジナル混合色で仕上げられました。
フローリングは、オスモカラーが塗装された、オスモのヨーロピアンオーク無垢フローリング「オスモフローリング」が採用されています。

昭和学院小学校

昭和学院小学校

特に、日々、小学生のお子さんたちが学習されている、各教室や廊下を兼ねたオープンスペースのオスモフローリングの経年変化の様子、外装木部軒天のオスモカラー塗装の経年変化の様子をじっくりと確認されていました。

神奈川県横浜市:JR横浜タワー/NEWoMan横浜

翌日には、横浜エリアの建築を見学しました。
横浜駅西口直結の商業施設では、南洋材の床材にオスモカラーフロアークリアーが塗装されています。

NEWoMan

日本を代表するターミナル駅直結のスペースで、毎日不特定多数のお客様が歩行する事例ということで、同じくオスモカラーが採用されているノルウェー・オスロの空港での事例に匹敵するハードな使い方の良い事例だという話になりました。
熱心に状態を確認され、メンテナンス性の良さからオスモカラー採用に至った経緯をお話ししつつ、その場で、メンテナンスについても議論を交わしました。

神奈川県横浜市:横浜ランドマークタワー展望フロアスカイガーデン

続いて、訪れたのは、横浜を代表する名所の一つ、横浜ランドマークタワーです。
展望フロアスカイガーデンの一番奥のスペースで、オスモフローリング・オーク無垢フローリングが採用されています。

ランドマークタワー

ここは、隣にスカイカフェというカフェがあり、ドリンクとフードを楽しみながらスカイガーデンからの景色を堪能できます。
リラックスして過ごせるように、木本来のあたたかみが感じられるものにしたいという意図があり、オスモフローリングをご採用いただいたのですが、実際に、この場所で、お客様がドリンク片手にくつろいで過ごしていらっしゃる様子を目の当たりにして、お二人もとても喜んでいました。

神奈川県横浜市:青山学院横浜英和中学高等学校 山手120番記念館およびスチューデントセンター「オリーブ」

横浜で最後に訪れたのは、青山学院横浜英和中学高等学校 山手120番記念館およびスチューデントセンター「オリーブ」です。

こちらの美しいグリーンの色が印象的な建物は、開校当初、100年以上前の当時の建物を再現されるということで、当時の洋館に使われていた色を参考にされて、色を選定されました。

横浜英和学院

美しい建築に感動されていると同時に、ここでも、経年変化の様子をじっくりと確認されていました。
その他、内外装木部にオスモカラーが塗装されています。

横浜英和学院

集会室の床材も、オスモフローリングで、中も見学させていただきました。

大阪府寝屋川市:香里ヌヴェール学院 ルルドホール・ルルドの路

大阪へ移動した後には、大阪府寝屋川市の香里ヌヴェール学院を見学させていただきました。
1932年に建設された、建築家アントニン・レーモンドの設計による建築で、国の登録有形文化財(建造物)の指定を受けています。
当初は小学生が雨天時に使う体操場として建てられましたが、4年前に食堂として蘇りました。

香里ヌヴェール学院

天井と壁はラワン、床はナラ材で、オスモカラー フロアークリアーで仕上げられています。
ラワンは新設ですが、床は、80年以上前から使っている無垢材を、研磨してから、オスモカラー塗装されたものです。
校長先生ともいろいろとお話させていただきながら、興味深く見学されていました。

最後に・・・

オスモ製品が日本で実際にどのように使われているのかを見学することは、お二人にとってもとても貴重な機会ということで、大変喜んでいらっしゃいました。

見学させていただいた、各施設のみなさまには、快く見学のご承諾をいただき、ご協力いただきまして、心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。

 

【今回訪問した建築の一覧はこちら】

■昭和学院小学校ウエスト館
http://www.showagakuin.jp/

設計:株式会社日建設計 Nikken Wood Lab /大庭拓也+松丸真佑美
https://www.nikken.co.jp/ja/

■JR横浜タワー/NEWoMan横浜
https://yokohamastationcity.com/jr_yokohama_tower/
https://www.newoman.jp/yokohama/

設計:JR東日本建築設計
http://www.jred.co.jp/

■横浜ランドマークタワー展望フロアスカイガーデン
https://www.yokohama-landmark.jp/skygarden/

設計:株式会社 アラキ+ササキアーキテクツ
http://arakisasaki.com/

■青山学院横浜英和中学高等学校 山手120番記念館およびスチューデントセンター「オリーブ」
https://www.yokohama-eiwa.ac.jp/chukou/news/detail/detail.php?id=3185

設計:鈴木アトリエ
https://suzuki-atelier.com/

■香里ヌヴェール学院
https://www.seibo.ed.jp/nevers-hs/

設計:株式会社 住まい工房集+奥田紘太朗建築事務所
https://www.sk-shiyu.co.jp/

施工:株式会社 住まい工房集
https://www.sk-shiyu.co.jp/

 

◎オスモカラー
https://osmo-edel.jp/product/osmocolor/

◎オスモフローリング
https://osmo-edel.jp/product/osmoholz/

オスモ&エーデル広報部

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フローリング塗装の耐久試験に合格し、高い信頼を獲得
オスロ空港のターミナルに採用されたオスモカラーフロアークリアー

数百万人の乗客が利用するオーク材のフローリング

オスモカラーフロアークリアーは、無垢フローリングの木の良さはそのままに、撥水性、防汚性を付与、特に表面の耐久性を向上させる木材保護塗料です。
しかし、自然由来の植物油のオイルとワックスをベースにしたこの塗料で、空港の過酷な磨耗に耐えることができるのでしょうか?

オスロのガーデモエン空港は、年間最大3,000万人の航空旅客を収容するために拡張されました。
この拡張のために、空港管理者は木材を多用したスカンジナビアンデザインを重視し、ターミナルのフローリングの木材保護塗料としてオスモカラーフロアークリアーを採用しました。

搭乗待合エリアでのテスト

新ターミナルのオーク材のフローリングは、オスモカラーフロアークリアーで保護する必要がありますが、その前に、フローリング会社は、すでにある第1ターミナルで木材仕上げのテストを行いました。
搭乗待合エリアの約47,000㎡に、オスモカラーフロアークリアー3分つやが塗装されました。
この製品は、30年も前にオスモの製造工場で初めて開発されたものとまったく同じものです。

ハイヒールや台車の車輪に対する高い耐久性を発揮

1年間の集中的な使用と定期的な適切なメンテナンスの結果、1日何千回ものハイヒールやトロリーの車輪が、フロアークリアーで保護された表面を傷つけることはないということが明らかになり、 耐久テストに合格しました。

その後、オスモカラーフロアークリアーは、ターミナル1の28,000㎡に塗装され、さらに新しいターミナル2の19,000㎡にも塗装されました。
このフロアークリアーが塗装されたのは、利用者が多い通路、レストラン、免税エリアなどです。
この新ターミナルの最初のエリアは、2016年9月にオープンしたものです。

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中規模木造建築の普及モデル:名古屋版Wood City構想と金山ウッドシティビルについて ― 日本福祉大学坂口大史准教授インタビュー ―

愛知県名古屋市、名古屋駅から一駅の金山駅近くの線路沿いに建設された金山ウッドシティビル。
地上3階建ての木造オフィスビルです。
金山ウッドシティビルは、日本福祉大学の准教授であり、建築家の坂口大史先生が、提唱する、『名古屋版Wood City構想』の1棟目の建築で、中規模木造建築の普及モデルとして建設されました。金山ウッドシティビルの設計もされた、坂口大史先生にお話をうかがいました。

名古屋版Wood City構想とは?

『名古屋版Wood City構想』とは、都市の中心部の一角に、複数の中規模木造建築を建設し、木造化・木質化を進めて、街区全体の価値を高めていこうという複合開発構想です。
中規模木造建築を日本でもっと一般的に普及させるためのモデルにしたいと考えています。

名古屋版Wood City構想は、フィンランドの首都ヘルシンキ西部の港湾地区で木造化・木質化を進めようという複合開発プロジェクト「Wood City構想」にならったものです。

ヘルシンキのWood City構想は、同じブロックの中に4棟木造建築を建設するという構想です。
オフィスビル2棟と集合住宅2棟の合計4棟の木造建築を建設して、もうすぐ最後の1棟が竣工予定です。
この構想の目的は、木造で新しくオフィスビルなどの中大規模建築を建設していく際に、どのような課題があるのかという課題抽出をするということと、木を使用した木造建築を日常的に多くの市民の目に触れるようにしたいという意図があります。
ですから、まとまって木造建築を建設し、木造建築で街並みをつくるということを重視しています。

建設されているヘルシンキの港湾地区は、ヘルシンキからフィンランドの南に位置するエストニアや西のスウェーデンに行くための大型フェリーが乗り入れる港です。ですから、船で行く時も帰る時も木造建築が街並みとして見えてきます。そういったことを意図しているのが、ヘルシンキのWood City構想です。

名古屋版Wood City構想は、港ではないですが、線路沿いですから、船の代わりに電車が走っていて、ここに建設することで木造建築を日常的に多くの人に見ていただくことができます。
まず、1棟目として、この金山ウッドシティビルを建設したのですが、この周辺をブロックとみなして、周辺に中規模木造建築を建設していこうという構想です。
1棟だけ単体で建設するのではなく、複数の木造建築を固めて建設することに意味があります。

金山ウッドシティビルについて

金山ウッドシティビルは、金山駅から徒歩2分ほどのところにあります。
金山駅は、名古屋駅から一駅、複数路線が乗り入れ、一日の乗降客数が約40万人の名古屋駅に次ぐターミナル駅です。
線路沿いに建設されているので、日々、多くの人の目に触れ、木造建築に親しんでいただけるようにしたい、このビルを多くの人に見てもらうことで、中層木造建築のモデルを普及させたいという想いが込められています。

木造建築を設計する上でのポイントは、①構造の計画 と ➁防耐火の計画 の二点です。

① 構造計画 に関しては、CLT(※)を使用した時にコストがかかるという点が課題で結局木造建築はコストがかかるという話になってしまう傾向にあるように思います。
ですが、日本では一般的に住宅は木造が多いですよね。
木造建築が一括りに高いという話ではなくて、中大規模木造建築を建設するにあたり、CLTのようなまだあまり使用したことのない新しい木材を使おうとすると高くなるという話なんですね。
ですから、この金山ウッドシティビルでは、一般的に木造住宅を建設する考え方で計画しました。
ただ、住宅を建設する時と同じ木材の大きさでは、中規模木造建築は建設できないので、使用する木材のサイズを大きくしながら、普段住宅を建設している方たちが、住宅を建設するのと同じようなイメージで、中規模木造ビルも建設できるということを感じてほしいというコンセプトで設計しました。

外壁の木ルーバーは、木造建築であるということを直接アピールしたいという考えで採用しました。
裏を返せば、すでにいろいろなところで中大規模木造建築が建設されているのですが、構造が木でも、防耐火の理由などで、外に木を使用していることが見えないことが多くて、そうすると、木造建築であるということが伝わっていないケースが多いという問題意識がありました。
ですから、木を使っているということが周辺住民のみなさんやこの建築をご覧になった方にわかりやすいように木ルーバーのファサードデザインを採用しました。

さらに、今、日本の林業や国産材をいかに活用するかというのが課題になっているので、そういった課題への取り組みの意味も込めて、地域の木材を使って街並みをつくるという考えで、愛知県産材を使用しました。

このビルの用途は賃貸オフィスで、1階と2階に私どもの事務所(studio KOIVU一級建築士事務所)と木工機械(CLTの加工機など)を卸している会社の事務所、3階にCLTのメーカーの事務所と構造設計の事務所が入っています。
中大規模木造建築の案件について何か困ったことがあったら、このビルに相談していただけるという、いわゆる中大規模木造建築の中部地区のプラットフォームになりたいという意味もあります。
このビルのテナント以外でも、木の塗装のことだったらオスモ&エーデルとのつながりがありますし、接合金物のことで連携している会社さんもいらっしゃいます。
CLT以外にも、一般的な製材品やその他集成材などでつながりのある会社さんもいらっしゃいますので、何か木材関係で困ったことがあったら、なんでもご相談くださいねという感じです。

すでに、日本でも大規模木造建築が建設されつつありますが、名古屋版Wood City構想で想定しているのは、都心部の狭い敷地、3~5階建てくらいまでの中規模木造建築にターゲットを絞っています。
そのくらいの規模であれば、住宅を建設する考え方の延長で、オフィスビルなどの木造建築を建設することができるからです。
それより大きな規模になると、独自の工法を考えなければならなくなり、構造設計が複雑になるんですよ。
そうすると、途端にやったことない人が増えるんですよね。
まずは、一回やってみないとという話なんですが、みなさん日々の業務で忙しいから今までやったことのないことを講習通って勉強してできるようにするというのはそんな簡単な話じゃないです。
ですから、普段やっている木造住宅建築の延長でできるぐらいのことが普及モデルだと考えました。

坂口先生が実施された内装木質化の効果に関する実験調査結果について

木質化率0%の木を全く使ってない白いクロスの部屋と、木質化率50%の薄い木の板を張った部屋と、木質化率90%のCLT現しの部屋で、心理的効果、脳波や脈拍、血中酸素濃度など体の変化がどうあるか、また、ストレス度や生産性、創造性などを測りました。
また、経済性といって、白いクロス張りの部屋が0円だとして、薄い木の板を張った部屋、CLT現しの部屋それぞれにいくらくらいプラスで支払いたいと思うかということも調査しました。

そうすると、木質化率90%のCLT現しの部屋が最も効果が高いという結果が出ました。
木の厚みが厚い方が包まれてる感じがするのか、居心地が良いと感じるとか、見た目も重厚感があるといった感想など、ポジティブな反応が見られました。

クロスはコストが抑えられますし、最近は印刷技術も向上しているので、ぱっと見本物の木のように見える木目調のデザインのものなどもありますが、空間に入った時に感じるものがあるんですよね。
触ってみると余計に違いがわかるのですが、人にとって本物の木の方が良いですし、さらに言うと、CLTのように厚みのある木のほうが、安心感や快適性など、より良く感じるということがわかっています。

ですから、この金山ウッドシティビルでは、室内の一部をCLT現しにしていますし、意匠的なバランスも考慮しながら、木の壁や木の建具を採用しています。
CLTは構造でありながら、そのまま現しにもできるので、そういう意味でも良いですよね。CLTとオスモカラーの相性も良いと思います。

CLT現しの壁(右)と木製建具(左)オスモカラー1101エキストラクリアー塗装

金山ウッドシティビルの内装壁は、CLT現しでない部分も、部屋によって、いろいろな樹種の木で仕上げられている

外壁の木製ルーバーとオスモカラー塗装について

耐火の関係で、外壁の仕上げはガルバリウム鋼板にする必要があったのですが、その上をさらに、木製ルーバーをパネル化したもので覆っています。
最初からルーバーだったわけではなくて、最初は板張りにしようと計画していました。
木を外で使用する場合に、どの木材保護塗料を塗装したとしても、木は時間が経てばいずれは絶対に劣化しますよね。
下の方が汚れやすいとか、日がよく当たるところから劣化が進むとか。
板張りにして、木を面で張ると、5年10年経った時に、見た目のコントロールができないと思いました。
ルーバーにしようと思ったのは、縦ルーバーにすれば水が重力ではけやすいということと、ランダムに張れば、長さも厚みも違うので、最初の見た目からもう均一に見えないですし、そもそも色が変わっているように見えるので、最初から明暗も色の違いもあって、こういうデザインが良いのではないかと考えました。

外壁に木を使用するかどうかという議論がよくあって、結果として採用になかなかならないのは、みなさん、ノーメンテナンスにしたいということを前提に考えているからではないかと思います。
メンテナンスするとなるとお金もかかりますから、当然ですが。自然の木を使う以上、メンテナンスをしないというのは絶対に不可能です。
ですから、結果的にできるだけメンテナンスしなくてよいようにしたいのですが、デザインでもうちょっと工夫しておこうと考えて、経年変化を楽しめるデザインにしました。
木というのは、変化するのが当たり前の素材で、ただその変化が、嫌な変化だと使いたくないので、その変化の仕方を楽しめるデザインにしたかったということですね。

オスモカラーの色の選定については、最初はもっとクリアーや薄い色で塗装したいと話していたのですが、さすがにクリアーや薄い色だと紫外線による色の変化が大きくなるので、できるだけ濃い色を塗装したほうがよいと提案がありました。
私もいろいろな事例を見ていて、その点は納得したので、濃い茶系や濃いグレー系などいろいろサンプルをつくっていただいて提案してもらって、木らしさもあって、経年変化した時に劇的に変わりすぎない色を選定しました。

基本的には縦ルーバーですが、横桟もあるので、横桟の劣化は正直心配ですね。
その点もあるので、このルーバーは、工場で、畳1畳分くらいのサイズのパネルにしてあります。
もしどうしても交換する場合には、部分的に交換することもできますし、パネルごと入れ替えることもできるようになっています。

木造建築をする上での課題や難しさと乗り越えるためのヒント

中大規模木造建築の課題は、先ほども話したように、①構造と➁防耐火に関する問題です。

まず、①構造に関する課題解決のポイントは規格化ですね。
サイズをユニット化する、決められたサイズにするということと、できるだけ、事前に工場で作る、量産化、産業化するということです。
工場で金物も全部つけて、現場に納めて、現場でボルトを締めるだけにする。
そうすると、コストも抑えられ、現場の手間が楽になるので、工期短縮にもなります。

金山ウッドシティビルのCLTと集成材を組み合わせた独自開発の耐力壁パネル。事前に工場で製作し現場で、接合金物で固定。施工性の良さから、工期短縮の効果を狙える。

➁防耐火に関しては、日本の基準がヨーロッパに比べると厳しいので、安全面という意味ではもちろん良いことですが、コスト的に見ると、コストアップの要因になっています。
事例が増えてくるともう少し基準が緩和されて、結果としてコストダウンにつながると思います。
防耐火に関しては、基準の問題なので時間はかかりますが、安全面は担保されつつ、もう少し防耐火の基準が緩和されることに期待したいですね。

一つ目に挙げた、構造のプレハブ化、合理化は今できることなので、名古屋版Wood City構想をモデルとして参考にしていただければと思います。

課題はあるが、それでも木造建築を推進したい理由とは?

木が好きだからというのがまずありますね。
建築家として、木造建築ばかり設計するわけではないですが、木造でないとしても、部分的にでも木を使います。
なぜかというと、木が見えたほうがいいなと思うからなんですよね。
また、僕は研究もしていますので木が人間にとって良いというのをデータとしても見ていますから、なるべく木を使いたい、そして木を使うのであればきちんと見せたいと思います。

もちろん二酸化炭素の削減やSDGsへの貢献といった、環境面でのメリットもありますよね。
でも、やはり一番は人間にとって木が良いという点に尽きますね。

名古屋版Wood City構想の今後の予定を教えてください。

計画的には、この敷地周辺で2号棟、3号棟、4号棟の計画があります。
オフィスビルや集合住宅になる予定です。
3棟予定があるうちの1棟の設計が今年中に始まりそうです。

名古屋版Wood City構想が進んでいった結果、金山のこのエリアは今後空き地が出て、新しく建物を建てる場合は外壁に木を使いましょうとかカーボンニュートラルを意識した建物にしましょうみたいな、一定のルールができて、自然と町に木造建築が増えて、エリア全体の価値が高まればいいと思います。

理念としては別にここだけじゃなくて、日本全国いろいろなエリアに広がっていく可能性もあると思います。名古屋版と言っているのはそういった考えからで、岐阜版とか三重版、静岡版とか広がる可能性もあると思っています。

最後に・・・

なぜ、木造を目指すのか?なぜ、建築に木を使うのか?「木が好きだから」「人間にとって木が良いから」というのが、とてもシンプルで素直で本質的な答えだと思いました。
ただ、一方で、コストがかかる、地震や火事、木の経年変化が心配など、採用を難しくしている要因がいろいろとあるのもまた事実です。
そういった難しくしている原因に一つ一つ向き合って、乗り越えるための前向きなアイディアが名古屋版Wood City構想と金山ウッドシティビルには詰まっていると思いました。

※CLT:
Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)の略称。 ひき板(ラミナ)を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねられた木材のことです。 強度が出るので、構造躯体として建物を支えることができ、木造の中低層・高層建築の可能性が広がります。パネルを工場であらかじめ加工して現場に搬入するので、工期を短縮できるなどのメリットもあります。

【坂口 大史准教授プロフィール】
フィンランドアアルト大学大学院博士前期課程修了、名古屋工業大学大学院博士後期課程修了 博士(学術)、一級建築士。
日本福祉大学建築バリアフリー専修助教を経て現在、日本福祉大学建築バリアフリー専修准教授、名古屋工業大学高度防災工学センター客員准教授。
中大規模の木造建築設計計画を中心に、フィンランドの中高層木造建築、内装木質化による創造性や心理・生理的効果等について研究。
また、サーキュラーエコノミーや木材のカスケード利用も含めた環境建築の取り組みにも従事。
森と都市の連関による持続可能な社会を構築するため、グローカルな教育・研究・設計活動に奮闘中。

 

■ studio KOIVU一級建築士事務所 HP
http://studiokoivu.com/

■ オスモカラー
https://osmo-edel.jp/product/osmocolor/

オスモ&エーデル広報部

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オスモ&エーデル広報部
みなさまのより良い住まい作りのご提案やアイデアを発信しています。オスモ製品のニュースや商品解説も今後おこなっていく予定です。ぜひご期待ください。
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ドイツで開催された建築の見本市『BAU』とドイツ・オスモ社開催のパートナーイベントレポート

ドイツに関すること

ドイツ・ミュンヘンで、2年に一度開催される、国際建築・建材・建築システム専門見本市『BAU(バウ)』。
コロナ禍で開催されていなかったので、今回、2019年以来4年ぶりの開催となりました。
オスモ社もヴァレーマ社も出展。私たちも日本から行ってきました。

また、BAUにあわせてドイツ・オスモ社が開催した、世界中のオスモのパートナーが一堂に会するパートナーイベントにも参加してきました。

国際建築・建材・建築システム専門見本市 BAU(バウ)

全体的に、来客数も多く、とても盛況な印象でした。

オスモ社のブース

オスモ社のブースは常に盛況で、ドイツ国内はもちろんのこと、世界各国のたくさんのお客様と商談されていました。

ドイツの展示会といえば、展示ブース内のカフェスペースでコーヒーを飲みながら商談するのが一般的。

私たちも打ち合わせをしながら、ベリーやチョコのソースをかけて、Osmoのロゴ入りのワッフルをいただきました。
オスモ社のコルデス社長が「オスモカラーの新商品です」と、お約束のジャーマンジョークを言って和ませていましたよ。

フローリングのトレンドとオスモフローリングについて

BAU会場内の他のブースのフローリングを見たところ、無垢ではなく、積層のフローリングが多かったことが印象的でした。
一方で、もともと木材メーカーとして140年の歴史があるオスモ社は、無垢材にこだわっています。
さらに無垢フローリングを生かす塗料まで自社で開発しています。
他にそのようなフローリングメーカーは見られませんでした。
無垢材とその仕上げの塗装にまでこだわっているオスモ社の無垢フローリング:オスモフローリングは唯一無二のブランドであると改めて確認する機会となりました。

ヴァレーマ社

ヴァレーマ社のブースでは、弊社が輸入販売してきた外付けブラインドをはじめとして、オーニングなどさまざまな種類の日射遮蔽製品が展示されていました。
また、弊社でも今年の4月に販売をスタートした、
ガーデンルームLamaxa(ラマクサ)がメインで設置されており、ドイツやヨーロッパでもお客様の関心が高いことがうかがえました。

ヴァレーマ社だけでなく、他のブースでもアウトドアリビング製品、ガーデンルームが多数展示されており、ヨーロッパのアウトドアリビングのトレンドを感じました。

ヴァレーマ社の担当のホッファルト氏と話したところ、「初日からコロナ禍以前(2019年以前)の倍くらいの来訪者があり、今回は、みなさんがこの展示会を心待ちにしていたと感じている」とのことでした。
BAUは、次回は2025年1月開催予定です。
2025年は、以前のように、お客様と一緒に行けたらと思っておりますので、みなさまぜひ一緒に行きましょう。
ご興味ある方はオスモ&エーデル担当者までお声がけくださいね。

ドイツ・オスモ社 パートナーイベント

パートナーイベントは、ドイツ・オスモ社の製品を取り扱う世界中のパートナー企業が集まるイベントです。
コロナ禍により、開催ができていなかったのですが、今回2019年以来4年ぶりの開催となりました。

冒頭のドイツ・オスモ社、コルデス社長からお話の中で、「ドイツ・オスモとして、今後、もっとサステナビリティに向かっていく」という強いメッセージがありました。
「ドイツ・オスモ社全体としては、Climate neutrality(クライメイト・ニュートラル 気候中立)(※)の達成を2035年までに目指しており、すでにその取り組みがはじまっています。
オスモ社の強みはサステナブルな材料である木材とその木材に使う塗料を同時に扱っていることです。
オスモ社はただの塗料メーカーでもなく、 ただのエコロジカルなメーカーでもありません。
機能性とエコロジーへの意識のバランスを保つことを意識しています。
具体的には、太陽光パネルの設置、廃熱の利用、エネルギー効率の良い製品の開発、廃棄予定のウッドチップの再利用、一部製品の容器変更、環境に優しいダンボールの利用などから取り組み始めています。」というお話でした。

その他、オスモ社やオスモ製品が取得している、認証に関する情報の共有、オスモカラーのデモンストレーションと説明や新しい技術についてなどの紹介がありました。

今後、オスモ&エーデルとしても、オスモ社の環境負荷低減に関わる取り組みや新しい技術や製品についてなど、有益な情報をお届けできるよう準備していきたいと思います。

最後に少しでもドイツの雰囲気が伝われば。
何枚かドイツの写真をご紹介します。

オスモ社のパートナーイベントが開催されたホテル近くのミュンヘン郊外の湖

久しぶりの本場のドイツ料理。期待を裏切らないボリュームです!!

オスモ社のパートナーイベントの思い出

※ Climate neutrality(クライメイト・ニュートラル 気候中立):
クライメイト・ニュートラル(気候中立)は、人、企業、団体などが、日常生活や製造工程などの活動により排出する温室効果ガスを、その吸収量やその他の削減量を差し引いて総排出量を算出し、実質(ネット)ゼロにするという環境保護への取り組みのこと。
「カーボンニュートラル」とほぼ同義だが、その違いは二酸化炭素などのカーボンに焦点をあてる「カーボンニュートラル」に対し、「クライメイト・ニュートラル(気候中立)」は、京都議定書で定義されている温室効果ガス(メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスなど)をすべて含んでいる点。

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