空き巣対策と聞くと、警備会社との契約や防犯カメラの設置、窓やドアの強化など、時間とお金がかかる方法を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

もちろん被害を抑えるためにはそういったことも大切です。対策としても効果的でしょう。

しかし、もっと大切なことは日頃からの防犯意識と対策です。

本記事では、空き巣の手口についての最新データから、狙われやすい家の特徴、そしてすぐにでも実践できるカーテンを使った防犯対策について解説します。

空き巣は窓からの侵入が多い

空き巣が侵入してくる経路として、最も多いのは「窓」からです。割合としては、全体のおよそ6割近くとなっており、防犯対策するうえで窓への対策を怠ってはいけません。

具体的な侵入の手口について、詳しくみてみましょう。

侵入窃盗の手口

そもそも、侵入窃盗の手口には、空き巣を含めて3つあります。具体的には、空き巣、居空き、忍び込みで、それぞれの定義は以下の通りです。

  • 「空き巣」とは、家主が留守のタイミングを見計らって侵入し、金目のものを盗むこと
  • 「居空き」とは、家主が食事などをしているタイミングで侵入し、金目のものを盗むこと
  • 「忍び込み」とは、家主が就寝中のタイミングを見計らって侵入し、金目のものを盗むこと

上記の中でも、とくに被害報告が多いとされているのが空き巣です。

しかし、空き巣ほど数は多くないとはいえ、居空きや忍び込みなど、在宅している中でも窃盗の被害に遭うことがありますので、家にいるからといって防犯対策を怠ってはいけません。

空き巣の侵入手段・侵入口

警視庁が発表しているデータ※によれば、窃盗犯が侵入口として選ぶのは、玄関などの出入り口と窓に多く、全体の8割近くを占めます。

とくに「窓」は、全体の約半分を占め、侵入手段は「無締り」、つまり施錠されていない場所から侵入してくる窃盗行為が最多となっています。

※出典:警視庁「住まいる防犯110番

空き巣は窓からが多い、ということがデータでも示されています。しかし、逆にいえば窓への防犯対策をしっかりすることで、被害を減らすことに繋がるといえます。

狙われやすい家の特徴

具体的な防犯対策の前に、空き巣犯が狙いやすい家とはどのような特徴があるのでしょうか。

空き巣被害に遭いやすい家には、3つの特徴があります。ご自宅がその特徴に合致する点がないかどうか、改めてチェックしてみましょう。

人気がない

人気がない家は、空き巣の格好の標的となります。また、外から見た時に明らかに留守だとわかる家も注意が必要です。

注意すべき家の特徴として、具体的には下記のような状態があげられます。

「留守にしがち」
「ポストに郵便物が溜まっている」
「明らかに洗濯物が干しっぱなしになっている」
「住宅の敷地内にガレージや駐車場があるが、車がない」
「明るい昼間の時間帯にしっかりカーテンが閉まっている」

プライバシーの観点から致し方ない点もありますが、日常的に留守であることがわかる、人気がいつもない、という場合は空き巣犯から標的とされている可能性があります。

防犯意識が低い

客観的に見て防犯意識のない家も狙われる危険性が高まります。

防犯意識の低さを示すものとして、たとえば防犯カメラがない、警備会社と契約していることを示すステッカーがない、窓から室内が見えている、などがあげられます。

鍵を閉め忘れるなどは論外です。

空き巣犯から防犯意識が低いと見なされる家ほど、容易に侵入できてしまいます。

侵入口が多い

玄関以外にも勝手口がある場合や、ガレージから住居に繋がっているなど、侵入経路が多い家も注意が必要です。

家の中に入る箇所が多いことは便利ではありますが、空き巣犯からすると、窃盗するチャンスが多くなるといえます。

また、玄関以外の侵入口が近隣の家からは見えにくい箇所にある場合はなおさら危険です。人目につかないということは通報される機会も逃してしまいます。

窓の防犯対策

空き巣被害の侵入経路として最も多いのが、窓であることがわかりました。

窓を強化する、防犯ブザーを取り付けるなども効果的ですが、時間もコストもかかります。

ここでは窓に施す防犯対策として、すぐにでも取り入れられる方法をご紹介します。

カーテンの閉めっぱなしを避ける

カーテンを全開にして部屋の中を見せる、という意味ではありません。厚手のカーテンまでもすべて閉めてしまうことを避ける、ということです。

一般的に、遮光カーテンや厚手のカーテンと、レースのカーテンを二重にして利用している家庭が多いのではないでしょうか。

外出する際には、厚手のカーテンまでをすべて閉めるのではなく、レースのカーテンだけを閉めるようにしましょう。

レースカーテンを閉めておけば外からは家の中が見えにくいため、プライバシーは守られつつ、空き巣犯からすると在宅していると判断する可能性が増えます。

参考記事:カーテンで目隠しできる?外の視線やプライバシーを守る方法

窓からの見通しをよくする

外から家の中が丸見えなのはNGですが、窓からは外の様子が見えやすいようにしておきましょう。

見通しがいいと、外で不審な音や気配を感じた時にすぐに確認できます。不審な人物などを遠目にも発見できたら、すぐに施錠を確認し、警察への届出も検討しましょう。

窓の外のベランダや庭などに見通しを悪くさせるような大きなものや植物は、できるだけ置かないようにしておきましょう。

プライバシーを守ることとのバランスは考慮すべきですが、窓から外が見えづらいと不審な人物が近づいていることにも気づきにくくなってしまいます。

参考記事:ブラインドが1番?外から見えないようにするならこのアイテムが最適

生活情報を隠す

窓の外から、生活情報を隠すことも重要です。

どんな人が住んでいるのか、いつ不在なのか、などがわかると、空き巣犯からすれば容易に犯行にうつせると思われてしまうからです。

たとえば、若い女性の単身住まいと、若い男性の単身住まいであれば、どちらが狙われやすいでしょうか。一般的に抵抗力の強さを考えれば、前者でしょう。高齢者の単身住まいも同様です。

最もシンプルな対策としては、カーテンを男性が使ってもおかしくないようなシンプルなデザインかつカラーとし、女性であることを悟らせないなども効果的でしょう。

参考記事:カーテンの光漏れ対策をご紹介!原因と対処法も解説

侵入が最も多い窓への防犯対策のカギは「カーテン」

空き巣の侵入経路で最も多い箇所を真っ先に防犯対策すべきなのは言うまでもありません。

窃盗犯の半数以上が窓からの侵入していることは、すでにデータとしても出ているため、防犯意識を高めていきましょう。

とくに日頃からできる防犯対策のカギとなるのが「カーテン」です。

レースのカーテンをうまく利用する、どんな人が暮らしているのか判断しづらいカーテンにするなどが、具体的な対策の方法です。

空き巣の被害から身を守るには、普段からの防犯意識が大切です。

難しい方法やお金がかかること以外でも、すぐに取り入れられる対策がありますので、この記事を参考に取り組んでみてください。

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