木材にはそれぞれ適したペンキや塗料の塗り方があります。木材にペンキや塗料を塗る際、ただ塗るだけではなく、コツを押さえることで仕上がりが美しくなるでしょう。また木材塗装をする際には注意点もあります。注意点を押さえずに塗ってしまうと、見た目が悪くなったり、剥げやすくなったりするので注意してください。

本記事では、木材塗装で使うものや木材塗装で使う道具の選び方を確認した上で、木材塗装に適したペンキ・塗料の塗り方や注意点などについて解説していきます。

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木材塗装で使うもの

木材塗装に使用する道具について

木材塗装を行うにあたって、主に以下のものが必要です。

木材塗装で使うもの

概要

ペンキ・塗料

・  塗るものや使用目的、好みなどに合わせて選ぶ

塗装用具

・  塗装用具は塗るものに合わせて選択する

・  ニスハケ、コテバケ、ローラーを使うことが多い

塗料に適したうすめ液(溶剤)

・  各塗料に適したうすめ液を使用する

※うすめ液で希釈しない塗料もあるので注意が必要

・  塗装用具を洗うときにも使う

研磨道具

・  メーカー推奨の番手のサンドペーパーを使う

・  空研ぎサンドペーパーがおすすめ

汚れ対策グッズ

・  塗料の飛散によって服や手が汚れることがある他、目に入ることを防ぐために、ゴーグル、マスク、軍手、ビニール手袋などを装着する

新聞紙、ビニールシート、

マスカー

・  床や壁など周辺の汚れを防止するために使う

作業着

・  衣服に付着した塗料は洗濯しても落ちないことも多いので、汚れても問題ない服装を用意する

ウエス

・  不要な綿布での代用も可能

・  タオル地はほこりが出やすいので使用を控えること

マスキングテープ

・  塗りたくない部分を保護するために使う

 

木材塗装で使う道具の選び方

 

木材塗装をうまく行うには道具選びが重要です。木材塗装で使う道具の選び方について、以下の3つの点から解説していきます。

  • ペンキ・塗料の選び方
  • ハケの選び方
  • ローラーの選び方

ペンキ・塗料の選び方

木材塗装でペンキや塗料を選ぶ際は、塗るものやそれを使う場所を考慮して選びます。例えば屋外で使うものに塗装をするのであれば雨や直射日光を考慮して水や日光、紫外線に強い種類の塗料を選ばなければなりません。

ペンキと塗料は、それぞれ成分が以下のように異なっています。

  • ペンキ:オイルペイントや合成樹脂調合ペイント
  • 塗料:樹脂や溶剤、顔料などを混ぜて作られたもの

ペンキは安価に手に入れられる一方で塗料は耐候性に優れているなど、それぞれ特徴が異なります。劣化を防いできれいな状態をなるべく長く維持したい場合は、塗料の使用を検討してみてください。

参考記事:木材保護塗料の選び方と使い方 木材を美しく長持ちさせるための木材塗装の考え方とは。

また塗料は、浸透タイプと造膜タイプの2種類に大きく分類できます。浸透タイプの塗料を使うと木目を生かした仕上がりになり、造膜タイプの塗料を使うと汚れに強くなります。いずれも水性と油性の商品があるので、使用目的に応じて選んでください。

ハケの選び方

 

木材塗装をするのに使うハケにはさまざまな種類があります。ハケの基本を押さえて、適切なものを選びましょう。

柄とハケの部分に角度があるもの鉛筆のように持って塗れるので、細やかな作業も手軽にできるでしょう。

その他にも平刷毛のハケがあります。このタイプのハケは、ハケと柄が平行になっているので、平らな部分を塗るのに適しています。また毛量が多い寸胴刷毛のハケは平刷毛よりも面積が広い木材を塗るのにおすすめです。

塗る場所の面積などに合ったハケを選ぶことで、ムラなどを防ぎ、美しく仕上げることができるでしょう。

 

ローラーの選び方

 

ハケと同様、ローラーにもさまざまな種類があります。具体的にはスモールローラー、レギュラーローラー、マックローラー、ミドルローラー、ミニスモールローラーなどが挙げられます。

例えば、木製の小さな小物に塗るのであれば、スモールローラーがおすすめです。一方、カラーボックスなど大きな家具を塗装する際にはレギュラーローラーを使うことで、効率的に作業を進められる他、仕上がりも美しくなるでしょう。

 

DIY初心者におすすめ! 木材塗装に適したペンキ・塗料の塗り方

 

ここからは木材塗装に適した基本的なペンキ・塗料の塗り方を解説していきます。木材塗装は一般的に以下の流れで行います。

  • 塗装前に下地の処理を念入りに行う
  • 使用する道具やペンキ・塗料を用意する
  • 塗装する

 

塗装前に下地の処理を念入りに行う

 

木材塗装を行うにあたって、下地処理は重要です。土台となる下地の状態が悪いと、以降のステップをどれだけ丁寧に行っても仕上がりが悪くなってしまいます。

下地の処理では、木材から出るヤニ(樹脂)で塗料が変色するのを防ぐためにヤニ止めを行います。やすりがけを行って木の表面を滑らかにし、塗料を均一に塗れるよう整えましょう。大きな節がある木材はパテを使い、穴を塞ぐ作業が必要です。

また木材に既に塗ってある旧塗膜は色ムラの原因になるので、取り除くようにしてください。

 

使用する道具やペンキ・塗料を用意する

 

下地の準備ができたら、使用する道具やペンキ・塗料を用意しましょう。ハケは使用する前に、よくしごいて余分な毛を抜いておくのがポイントです。

ペンキや塗料は最初にハケにたっぷりとつけて、容器の縁で余分な量を取っておきましょう。この作業によってハケの中の空気が抜けて「塗装した際に気泡が入る」という失敗を防げます。

 

塗装する

 

下地の処理ができて、ペンキ・塗料や道具の準備ができたら塗装作業に移ります。木目に沿って塗っていきましょう。塗装時には、ハケにペンキや塗料を付け過ぎないことがポイントです。塗料がハケに大量に付いてしまうとムラの原因になってしまうので、容器の縁などを使って落としてください。

 

【塗装対象別】ペンキ・塗料の塗り方

木材塗装

塗装対象によって、ペンキや塗料の塗り方は異なります。ここからは、以下に挙げる3つの塗装対象の塗り方について解説していきます。

  • 木製家具
  • ラティスフェンス
  • ウッドデッキ

 

木製家具

 

木製家具を塗装する際は、目立たない部分や塗りにくい部分から塗るようにしましょう。

目立たない部分から塗ることでイメージと実際の色に乖離がないかの確認を行えます。また塗りにくい部分は陰になりやすい部分であることが多いので、先に塗ることで乾燥時間を確保できます。木製家具全体を塗り終えたら、塗り残しやムラがないかよく確認してください。塗り残しやムラがあったら、乾く前に塗るようにしましょう。

表面に凹凸がありザラザラした質感の木材もあります。このような木材を塗る際はハケに塗料を通常よりも多めに含ませて塗ると仕上がりが美しくなります。ただし付け過ぎるとムラになりやすいので注意しましょう。

参考記事:【種類別】木製家具のお手入れ方法とは?傷がついてしまったときの対処法や注意点などについても解説

 

ラティスフェンス

 

ラティスフェンスは格子状に組まれた木製の柵のことで、庭の目隠しとして利用したりプランターを掛けたりするのに使います。

ラティスフェンスを塗装する際は板と板の隙間などの細かい部分を先に塗ることで美しく仕上がります。またラティフェンスは、2回塗りを行うのが一般的です。最初に塗った部分が乾いたら2回目を塗ります。

経年劣化したラティスフェンスや色落ちしたラティスフェンスを塗装する際には、表面をサンドペーパーで研磨してから塗るのがおすすめです。

 

ウッドデッキ

ウッドデッキ

ウッドデッキは建物の周囲や庭などに設置される、木製の床のことです。

まずはウッドデッキにある汚れやほこり、ごみを雑巾などで落とし、床面をサンドペーパーなどで研磨してください。塗料が家の壁や窓のサッシとの境目に飛び散る可能性が高いので、養生を忘れないようにしましょう。

塗料を塗る用意ができたら木目に沿って床板を1枚ずつ丁寧に塗って、二度塗りをしてください。

またウッドデッキの塗装作業は、晴れの日に行うのがおすすめです。雨の日に作業を行うと塗料が滲んだり、ウッドデッキに水滴の痕が残ったりすることもあります。

 

木材にペンキ・塗料を塗る際の注意点

 

木材にペンキ・塗料を塗る際にはここからご紹介する注意点を押さえて作業しましょう。木材にペンキを塗る際の注意点としては、主に以下の6つが挙げられます。

  • 屋外で作業する際は晴れの日を選ぶ
  • 気温が暑過ぎる・寒過ぎる日は避ける
  • 塗装前に汚れやほこりを除去する
  • 塗装前に下地処理を行う
  • 塗装をする対象によって道具を変える
  • 試し塗りをする

 

屋外で作業する際は晴れの日を選ぶ

 

塗装作業を屋外で行う場合は、晴れの日を選ぶようにしてください。雨天や湿度の高い曇天の日に作業をすると塗料が乾きにくくなったり、表面が白く濁ったりすることがあります。

また雨対策をしながら作業をするのは手間も時間も掛かってしまうので、作業の前には天気予報を見て晴れの日が続くタイミングで塗装を行うようにしましょう。

 

気温が暑過ぎる・寒過ぎる日は避ける

 

気温が高く、過度に暑い日は塗料が通常よりも早く乾きます。速く乾き過ぎるのもムラが出てしまいやすく、美しく仕上げるのが難しくなってしまいます。また一方で極端に気温が低く、寒い日は塗料の乾きが遅くなるので、木材の上にごみなどが付着する可能性が高くなってしまいます。

暑過ぎず寒過ぎない快適な季節に、木材を塗装することが大切です。

 

塗装前に汚れやほこりを除去する

 

汚れやほこりが付着した状態で塗装を行うと、汚れやほこりが塗料で埋まり取れなくなります。そうなると見た目が悪いだけでなく、清潔感もありません。木材に付着している汚れやほこりは布巾での水拭きで基本的に落とせます。水拭きで汚れを取り除いたら乾拭きを行い、水分を拭ってください。

 

塗装前に下地処理を行う

 

塗装前に適した番手の空研ぎサンドペーパーを使い、木目に沿って研磨してください。カンナで処理済みの木材は下処理が不要に思えますが、塗料が染み込みにくい状態になっているので塗装を美しく仕上げるには研磨を必ず行いましょう。

研磨後は研磨で出た木くずを取り除きます。木くずを完全に取り除かなければ、凸凹とした仕上がりになってしまうので注意してください。

 

塗装をする対象によって道具を変える

 

塗装する対象によって道具を変えることで、作業時間を短縮できる上に仕上がりが美しくなります。

例えば本棚やウッドデッキなど面積が広いものを塗装する際は、大きめのローラーやハケがおすすめです。一方で小物類を塗装する際は幅が狭いハケを使えば、細かい部分にも丁寧に塗ることができます。

 

試し塗りをする

まずは目立たない部分や必要な木材で試し塗りをしてみてください。塗料を実際に塗ってみるとイメージしていた色と違うこともあります。

 

木材塗装にはオスモカラーがおすすめ

 

木材塗装にはオスモカラーがおすすめです。オスモカラーは床、壁、家具などさまざまなものに塗ることができます。

ひまわり油などの自然の植物油由来で、合成樹脂は含まれていません。オスモカラーで塗装をすると植物油が木材に浸透し、はっ水性が高まります。液体などをこぼしてしまったときも、シミになりにくいでしょう。また木目も手触りも木材の良さが引き出される塗料です。

内装塗装用と外装塗装用のものがあるため、さまざまな木材に使用できます。木材塗装をする際には、ぜひオスモカラーを検討してみてください。

 

オスモカラーの塗り方

 

オスモカラーの塗り方について、以下の3つの種類別に見ていきましょう。

  • 木製家具
  • ラティスフェンス
  • ウッドデッキ

 

木製家具

 

オスモカラーで木製家具を塗る際は、基本的に以下の手順で塗っていきます。

  • 紙やすりを使って下地の処理を行う
  • オスモカラーを使って木目に沿って、刷り込むように塗装をする(下塗り)
  • 塗装時期や天候にもよるが、約12時間で乾燥する
  • オスモカラーで上塗りをする
  • 再度乾燥させる
  • 仕上がり

木製家具の塗装では、下塗りに「#1101 エキストラクリアー」、上塗りに「#3101 ノーマルクリアー」を塗るのが一般的です。つやを消したい場合は、上塗りに「#3062 フロアークリアーつや消し」を使いましょう。テーブル天板やカウンタートップの塗装には、カウンタートップオイルもおすすめです。

 

ラティスフェンス

 

ラティスフェンスはオスモカラーで以下の手順で塗ります。

 

ウッドデッキ

 

オスモカラーでウッドデッキの塗装をする際には、以下の手順で塗ります。

  • 塗装面の汚れ、ほこりなどを取り除く
  • 作業に適した気候であるか確認する(気温5℃以上、湿度70%以下が塗装に適している)
  • 高耐候性木材保護塗料である「ウッドステインプロテクター」を下塗りし、4~6時間乾燥させる
  • 下塗りと同色のウッドステインプロテクターを上塗りし、4~6時間乾燥させる
  • 仕上がり

ウッドデッキは紫外線の影響が多いため、耐紫外線性能のある「ウッドステインプロテクター」を使用するのがおすすめです。

オスモカラーの更に詳しい選び方・塗り方はこちらから

オスモカラー選び方・塗り方ガイド

まとめ

木材塗装をする際は塗装対象や使用場所などを考慮して、適切な方法で作業をするようにしてください。使用する道具やペンキ・塗料など、それぞれ特徴が異なるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

オスモカラーとはひまわり油などの自然の植物油由来の木材保護塗料です。植物油が木部に浸透して、木を表面と内側から保護できます。木材本来の手触りや風合いを残しつつ塗装することが可能です。オスモカラーの他にもハケやブラシなど、塗装に使用する道具なども揃っているので、木材を自分で塗装しようと考えている方はぜひチェックしてみてください。

 

木材塗装をするならオスモカラーがおすすめ

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