北イタリアのボルツァーノ(ドイツ語ではボーツェン)駅から車で山道を走ること約20分。
世界遺産のドロミテ渓谷を望むことができる山の中腹にフィンストラル社の本社はあります。
ここボルツァーノ自治県は、ドイツの堅実さとイタリア的な明るさの融合した地域で、新聞、テレビ、ラジオはドイツ語とイタリア語が使われ、住民の約70%はドイツ語、約25%はイタリア語、約5%は地域の言語ラディーノ語を話すそう。

弊社が輸入販売している「ドイツの窓」エーデルフェンスターは、樹脂サッシ・ドアの設計開発から製造、リサイクルまで自社で一貫体制で行う「FINSTRAL」社の製品で、この地で産声をあげました。

初めは小さな家具屋でしたが、1969年創業以来、北イタリアや省エネ意識の高いドイツマーケットでの成功もあり、今では従業員1400名を抱えるヨーロッパでも屈指の樹脂サッシ・ドアメーカーへと成長しました。

まず最初に通されたミーティングルームからの・・・

眺めが絶景!!
こんなロケーションの職場って羨ましい・・。

会社紹介、オリエンテーションを受けた後、ショールーム(スタジオ)へ。
窓のほか、玄関ドアや窓にまつわる関連製品(網戸やシャッター、外付けブラインド、ガラスやハンドル・鍵などのパーツほか)がこれでもかってくらい様々なパターンで展示されていました。

たくさんありすぎて選定に迷いそうなところ・・
自分にぴったりな窓を決める際のポイントを集約したシステム「4フィンガー」

断熱性/寸法安定性/耐久性/リサイクル性の観点からコア部分はPVC(樹脂)からできていますが、意匠面においては好みに応じてアルミや木・ガラスなど様々にカスタマイズできるようになっています。

まずは、1フィンガー。
「外装」に関する仕様決め。

網戸や窓飾り。

シャッターや外付けブラインド。
 

飾りガラスの紹介。

 

お次に性能に関する仕様。2フィンガー。
遮熱/断熱/遮音に関する性能をガラスや施工方法で追求できます。

ガラスの枚数・フィルムによる熱の伝わり方の体感。

遮音テスト。

 

お次に3フィンガー。
内装に関する仕様。
室内側を木やアルミ、PVCの色/表面加工などお好みにチョイス。

最後の4フィンガーは、メンテナンスの体制や製品保証に関する項目。

その他玄関ドアの数々。素材とテクスチャー説明に熱の入るMr.Tappeiner。

種類がいっぱいありすぎて紹介しきれませんので、この辺でキリをつけて。


施工例写真の展示の仕方もオシャレ。

FINSTRAL生誕の地を訪れて

今回の研修プログラムでは、最新の製品を網羅した全ラインナップの確認、工場視察、施工やメンテナンスに関する情報を短期間でぎゅっと凝縮して体感してきました。
「everything from a single supplier」をモットーに掲げる一貫した製品づくりと体制、品質の高さと歴史を実感し、こんな良い製品がまだヨーロッパ以外の海外マーケットに進出していないのは勿体ない!と感じました。
性能だけでなくデザイン性にも優れた「日本にはない」製品をもっと多くの人に正しく紹介できるようにこれからも務めて参ります。

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