木材保護塗料を選ぶ際には、どのような基準を重視すればよいのでしょうか。
環境性能や持続可能性、そして確かな実績…。
こうしたポイントを踏まえながら選択することで、価値のある製品を見極めることができます。
今回は、世界中で支持されている木材保護塗料「オスモカラー」について、その環境性能や持続可能性についても触れながらご紹介します。

オスモカラー—グローバルスタンダードな木材保護塗料

世界60ヵ国以上での実績

オスモカラーは、世界60ヵ国以上で販売・施工されている、まさにグローバルスタンダードな木材保護塗料です。
ドイツをはじめとするヨーロッパ各国、北米(アメリカ、カナダ)、中南米(チリ、アルゼンチン、ウルグアイ など)、アジア(日本、中国、シンガポール など)、南アフリカ、イランなど、世界各国幅広い地域で選ばれています。

オスモカラーが使われている国々

世界各国の厳しい基準をクリア

世界にはさまざまな環境基準や安全基準が存在しますが、オスモカラーは各国で木材保護塗料に求められるさまざまな基準をクリアしています。
特にヨーロッパや北米では、日本よりも厳しい基準が課されており、これを満たすことでオスモカラーの高い品質と信頼性が証明されています。
例えば、以下のようなものが挙げられます。

REACH(EU)
化学物質の取り扱いを厳格に管理・規制するEUの規則を遵守。

DIBt(ドイツ)
ドイツ建築技術研究所による世界基準で安全な建材に与えられる認可。

M1(フィンランド)
有害物質の放出を抑えた北欧の厳しい基準をクリア。

VOC規制
各国で異なる揮発性有機化合物の規制に対応。

これらの基準をクリアしていることは、オスモカラーが世界的な信頼を得ている理由の一つです。

オスモカラーの環境性能

1. 主剤比率の高さが環境負荷低減に貢献

オスモカラーは、主剤比率が高いハイソリッド塗料で、環境負荷を低減する設計となっています。
主剤は塗料の基本成分であり、塗膜を形成する役割を果たします。
主剤には樹脂成分が含まれ、これが硬化することで塗膜となり、被塗物の保護や美観の付与に寄与します。
一方、溶剤は主剤を液状にして塗料の粘度を調整し、塗りやすくするための成分で、溶剤は塗装後に蒸発し、塗膜には残りません。
つまり、溶剤は塗装作業の利便性を高めるためには必要ですが、木材の保護や塗膜の機能性、美観の向上には直接寄与しない成分です。
この点で、溶剤は「少ないほうが望ましい」成分と言えます。
オスモカラーは、この溶剤成分を極力抑えた設計となっており、主剤比率が高いことが特徴です。
このようなハイソリッド塗料であることから、オスモカラーは環境負荷が低く、優れた環境性能を備えていると言えます。
主剤成分が多いにもかかわらず、塗りやすさも担保している点は、オスモ社の技術力によるものです。

2. 生分解性の高さとマイクロプラスチックへの配慮

オスモカラーは、植物を主原料としているため、生産から廃棄に至るライフサイクル全体で環境負荷が低く抑えられます。
製品寿命を終えた後も、オスモカラーは自然界で分解されやすく、生分解性が高いため、土壌に戻る際に微生物によって自然に還元され、カーボンサイクルの一環として土壌に炭素を供給します。
石油系プラスチックと異なり、分解時に微小なプラスチック片(マイクロプラスチック)を発生させないため、土壌や海洋環境への負荷を最小限に抑えられます。
この特性は、地域環境や将来世代への配慮を大切にする建築プロジェクトにとって意義深いポイントです。

3. 適切なメンテナンスで建築の価値を向上

オスモカラーは木材を保護するのはもちろんですが、適切なメンテナンスによって木材の美観と機能を長期間維持します。
特に内装の床や木材を外で使用する場合には、いずれ保護塗装は劣化するものであり、メンテナンスもセットで考える必要があります。
私どもオスモ&エーデルは、長年、木部塗装及び木造建築と向き合い、日本でオスモカラーを販売してきた経験から、適切なメンテナンスのご提案もいたします。
そうすることで、木造建築の価値を高めるお手伝いをいたします。

オスモカラーの技術力と柔軟性

ドイツ オスモ社は、各国の多様な環境基準や安全基準、気象条件に対応する柔軟性と製品開発力を有しています。
この技術力により、オスモカラーは世界中で信頼される木材保護塗料となっています。

まとめ:世界が選ぶ信頼の木材保護塗料

オスモカラーは、環境に配慮しつつも高い機能性を持つ木材保護塗料として、世界中のプロジェクトで採用されています。
厳しい基準を満たした品質と、主剤比率の高さによる環境負荷の低減は、現代で求められる持続可能な建築において重要なポイントです。
また、適切なメンテナンス提案により、木材の美観と保護性能を長く維持できる点も魅力です。
ぜひ、オスモカラーの活用やメンテナンスについてお気軽にご相談ください。

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