家庭用・DIY用の塗料は、屋根や壁、家具などのペイントに気軽に使用可能です。木材専用の一般塗料の他にも、トタン屋根用の塗料、耐久性に優れた油性塗料、ホビー・工作用の塗料などさまざまな商品が販売されています。小さな子どもがいるご家庭では子ども部屋の壁や家具、おもちゃを塗装するケースもあるので、子どもにやさしい塗料を選びたいと考える方もいるでしょう。
子どもにやさしい塗料を選ぶ際は、どのような基準をベースにすればいいのか、使用時における注意点などを押さえておく必要があります。
そこで本記事では、子どもにやさしい塗料の選び方を解説します。記事後半では、オスモカラーの特長や使用方法、注意点などを詳しくご紹介するのでオスモカラーを導入したい方はぜひ参考にしてください。
子どもにも優しい木材保護塗料をお探しの方へ
オスモカラーの詳細を見てみる目次
子どもにやさしい塗料の選び方
化学成分が含まれる塗料の中には、体に有害な物質も含まれているケースも多いです。こうした有害物質は子どもに悪影響を与える可能性があるので、塗料選びにはこだわりましょう。
子どもにやさしい塗料は、「VOCフリーか」「成分がオーガニックか」を基準に選ぶのがおすすめです。それぞれのポイントについて詳しく解説します。
VOCフリーか
VOC(Volatile Organic Compound:揮発性有機化合物)とは、有機溶剤系塗料に含まれるホルムアルデヒドやベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチルなどの有機化合物の総称です。塗料やインク、接着剤、ガソリンなどに含まれており、揮発しやすい(液体が気体に変化すること)性質を持っています。
身近に使われているVOCですが、実は健康への悪影響が懸念されている物質です。鼻水が出る・咳が出る・頭痛がするなどの軽い症状で済むこともありますが、場合によっては中枢神経や肝機能へ影響を及ぼす可能性がある点や、発がんリスクが高まる点も示唆されています。シックハウス症候群の原因物質にもなるため、子どもへの影響を考えるなら壁や家具、おもちゃの塗料としては避けるのが無難です。
子どもにやさしい塗料を使用したい場合は、VOCフリーかもしくは低フリーのものを選ぶとよいでしょう。
成分がオーガニックか
オーガニックとは「有機」や「有機栽培」とも呼ばれ、農薬や化学肥料を用いずに栽培された農作物やその栽培方法を指します。オーガニック食品やオーガニック野菜などの言葉を、耳にしたこともあるでしょう。
VOCフリーの塗料には、抗菌剤や保存剤などの化学成分が全く含まれていないオーガニック塗料も販売されています。健康リスクの低いオーガニック塗料を用いれば、子どもがいるご家庭でも安心して過ごせるでしょう。
子どもにやさしい塗料
子どもにやさしい塗料を使いたいと考えている方におすすめなのが、オスモカラーです。
オスモカラーは環境への問題意識の高い、ドイツで生まれた塗料です。木材メーカーのオスモ社によって開発されたオスモカラーは、自然由来のやさしい素材を使いたい人を中心に、世界各国で愛用されています。実際に、EN71-3玩具安全基準を満たしている他、ISO9001認定を受けた工場で製造されており、品質も抜群です。
一般的な塗料と比較して多少値段は高くなりますが、自然由来の植物油から製造されるオスモカラーは、子どもにもやさしい塗料です。シンナーやアルコール類、アルデヒド類などの化学成分ももちろん含まれていません。
次の章では、オスモカラーの特長を詳しく見ていきましょう。
オスモカラーの特長
オスモカラーには、主に以下に挙げる特長があります。
- VOCフリー
- 植物由来の自然塗料
- 木材本来の手触りを残せる
- EN71-3玩具安全基準に合格
- ISO9001認定を受けた工場で製造
それぞれ詳しく見ていきましょう。
VOCフリー
子どもは体の構造や発達が未熟であり、揮発したVOCを吸い込むとぜん息リスクが高まったり代謝系・内分泌系や生殖機能への異常をきたしたりする可能性が示唆されています。こうしたリスクをもたらす有機塗料を使うのは、気が引けるという方もいるでしょう。
その点VOCフリーのオスモカラーは、大気汚染がなく施工時にも人体への影響はないため、子どもに身近な家具などの塗料としても使用できます。
植物由来の自然塗料
オスモカラーは自然由来の成分を主体とした塗料で、主にひまわり油、大豆油、アザミ油などの植物油をベースとしています。合成樹脂ベースとし、プラスチックのような仕上がりとなる合成樹脂塗料やウレタン塗装、水性塗料、ワックスなどとは異なり、植物油を木の内側に染み込ませて保護します。
植物由来だからといって、品質が劣ることはありません。植物油が木に深く浸透するため、液体をこぼしてもシミが付きにくい仕様です。テーブルやフローリングはもちろん、キッチンなどの水場でも使用できます。
木材本来の手触りを残せる
オスモカラーは植物由来ということもあり、木材本来の手触りを味わえる点も特長です。自然を感じられる居心地の良い空間を作るのにおすすめのアイテムです。
また木材は、湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥している時は水分を吐き出す調湿機能を有しています。塗膜を形成しないオスモカラーは、木の特性を阻害しないので、爽やかで心地よい空気を味わえるでしょう。
EN71-3玩具安全基準に合格
内装用のオスモカラーは、ヨーロッパ規格のEN71-3玩具安全基準(Safety of toys - Migration of certain elements:玩具の安全性-特定元素の移行)に合格しており、高い安全性が証明されています。EN71-3玩具安全基準とは、玩具製品中に含まれる重金属などの有害元素が、誤って摂取されたり触れたりした場合の健康への悪影響を及ぼすレベルで含まれているかを評価するための評価基準です。
EN71-3玩具安全基準に合格しているオスモカラーは、乾燥後の塗装面を子どもが舐めても健康に対するリスクはございません。
ISO9001認定を受けた工場で製造
オスモカラーは、ISO9001認定を受けた工場で製造されています。ISO9001とは、全世界で170か国以上、100万以上の企業や組織で採用されている世界で最も普及している品質マネジメントに関する国際規格です。
ISO9001認定は、顧客満足度の高い製品・サービスを、一貫した品質で提供していることを意味します。認定工場で製造されるオスモカラーは、品質のばらつきが一切なく、高い水準で保たれています。植物油の精製から塗料製造までの一連のプロセスを社内で完結しており、廃液は一滴も環境中に排出されません。
オスモカラーの使用方法
オスモカラーは、以下のステップに従って使用しましょう。
- 木材を研磨して下地調整をする
- 缶の中で塗料をよく混ぜる
- 使用する分を別の容器に入れ替える
- 刷毛で塗る
- 乾燥させる
それぞれのステップの詳細を詳しくご紹介します。
1.木材を研磨する
いきなりオスモカラーを塗るのではなく、まずは下準備から行います。木材全体を180番前後の紙やすりで研磨してください。研磨すると削りかすやほこりが出てくるので、これらは塗布前にしっかりと取り除きましょう。
また研磨後は、塗料が付くと困る場所や塗りたくない場所にビニールシートやマスキングテープをかけ、ガードしてください。
2.缶の中で塗料をよく混ぜる
塗料は主に、主剤と溶剤の2つの成分からなっています。これらは缶の中で分離していることもあるので、しっかりと混ぜましょう。撹拌が不十分だと、塗りムラができたり塗料が上手く広がらなかったりします。缶の底まで入念に混ぜるのが重要です。
3.使用する分を別の容器に入れ替える
オスモカラーに限らず、塗料は使用する分を別の容器に入れ替えるのが一般的です。なお、その日で使い切るのであれば容器から直接使用しても問題ありません。
4.刷毛で塗る
塗料を塗る道具には刷毛やローラー、吹付けスプレーなどが用いられますが、一般的なのは刷毛です。刷毛にオスモカラーを適量付けて、伸ばすように塗ってください。
普通の刷毛でも十分塗れますが、より塗りやすいのはオスモコテバケです。先端がモップ状になっており、DIY初心者でもムラなく綺麗に塗ることができます。
5.乾燥させる
ウエスで拭き取った後は、時間をかけてしっかりと乾燥させます。後述しますが、オスモカラーは一般的な塗料と比較して乾燥するまでに時間がかかるので、12時間程度は見積もっておきましょう。
オスモカラーを使用する際の注意点
オスモカラーを使用する際は、主に以下のポイントに注意してください。
- 塗りたいものに合わせてオスモカラーを選ぶ
- 粘性が高く塗りにくい場合がある(適した刷毛を使用する)
- 多少のニオイがある
- 乾燥に比較的時間がかかる
上記は特に、DIYをする際に気になるかもしれません。オスモカラーを十分活用するために、それぞれの注意点を押さえておきましょう。
塗りたいものに合わせてオスモカラーを選ぶ
一口にオスモカラーといっても、その種類はさまざまです。納得のいく仕上がりにするためには、塗りたいもの(用途)に合わせてオスモカラーを選びましょう。
木の種類によって、色の仕上がりや肌感は若干異なります。いきなり全ての面を塗るのではなく、まずは同じ材質に試し塗りをしてから色を決めましょう。
カラーは大まかに、木目が見える半透明仕上げと塗りつぶすオパークに分けられます。仕上がりを確認して、お好みのものを選択しましょう。
粘性が強く塗りにくい場合がある
オスモカラーは粘性が強く、塗りにくい場合がある点には注意しましょう。そのため他の塗料と比較して、塗りづらさを感じてしまうかもしれません。
オスモカラーを上手く塗るコツは、オスモブラシやオスモコテバケなどの硬めの刷毛を使い、木目に沿って塗料を広げていくことです。やわらかめの刷毛だとオスモカラーが均等に広がらず、べったりとした仕上がりになってしまいます。
またムラが生じないように、しっかりかき混ぜてから塗るようにしましょう。
多少の臭いがある
植物油由来のオスモカラーは、シンナーなどの化学成分の臭いはありません。しかし、植物油は酸化重合しながら乾いていく際に酢酸やギ酸などの有機化合物が発生するので、多少臭いが残ります。
この臭いは植物油が揮発している間、1週間から2週間程度気になることもございますが、完全に乾燥するにつれて徐々に治まってきます。臭いが気になる間は、よく換気していただくのがおすすめです。
乾燥に比較的時間がかかる
オスモカラーに限りませんが、一般的に塗料は乾くまでにある程度の時間を要します。塗料によって乾燥時間は異なりますが、オスモカラーは12時間程度とやや長めです。乾燥しきるまでの間は、ごみやほこりなどが付着しないよう気を付けましょう。
なお、商品によっては、3時間から4時間程度で乾燥するものもあります。乾燥時間が速いタイプは、乾燥時間が速い一方で、塗装途中に塗りムラや塗りすぎが気になったとしても、すでに乾きはじめてしまって手直しがしづらい等のデメリットもあります。それぞれに、メリットデメリットがございますので、特性をご理解いただいた上で、実際に使用する塗料をご検討ください。
まとめ
本記事では、子どもにやさしい塗料の選び方やオスモカラーの使用方法、注意点などを解説しました。塗料には化学成分が含まれており、子どもに悪影響を与える可能性がゼロではありません。塗料を選ぶ際は「VOCフリーか」「成分がオーガニックか」を基準に選ぶとよいでしょう。
数ある塗料の中でもおすすめなのが、オスモカラーです。オスモカラーは植物由来の油を抽出して作られたVOCフリーの塗料で、木材本来の手触りを残せるなどのメリットがあります。粘性が強く塗りにくいケースがある点や、乾燥に比較的時間がかかる点には注意しなければなりませんが、子どもがいる家庭の方は使用を検討してみましょう。
オスモ&エーデルでは、オスモカラーをはじめ、無垢フローリングなどを取り揃えています。子どもにやさしい塗料を取り入れたい際や理想のマイホームを設計する際には、ぜひチェックしてみてください。
子どもにも優しい木材保護塗料をお探しの方へ
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