木材で作られた家具や床材は、木目の美しさやナチュラルな雰囲気が魅力です。そんな天然の木目や風合いを活かしながら木材の表面を保護できる「水性ステイン」をご存知ですか。

ステインには「水性ステイン」と「オイルステイン」の2種類がありますが、本記事では主に「水性ステイン」の特徴やその選び方などを説明します。本記事を読んで、水性ステインの特徴を知って詳しくなりましょう。

この記事のまとめ

  • 水性ステインとオイルステインの違いとは?

→塗料の成分に溶剤(シンナー)や染料が含まれている物がオイルステインで、水ベースの物が水性ステインです。

  • 水性ステインのメリットとデメリットとは?

→メリット:水性ステインは水ベースの塗料なので匂いが少なく、初心者でも扱いやすいです。また、天然の木目や木の素材感を保つことができます。

デメリット:水性ステインは比較的色移りや色落ちをしやすいです。

  • 水性ステインを選ぶコツは?

→以下の3点を意識して水性ステインを選ぶと失敗しにくいでしょう。

  1.  使用する場所
  2.  仕上げたい色
  3.  配合されている成分

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そもそもステインとは?

 

そもそも、ステインと呼ばれる塗料はどのようなものなのでしょうか。

木材に使われるステインは一般的に「ステイン系塗料」と呼ばれ、木材の着色材のことを指します。半透明の塗液を木材の内部まで浸透させて、自然な木目を保ったまま好みの色合いに着色できる塗料です。

かつてはオイルステインが主流でしたが、最近では水性ステインも広く使われています。

 

水性ステインとオイルステインの違い

ステイン系塗料には「水性ステイン」と「オイルステイン」の2種類があります。

水性ステインは主に樹脂、水、顔料からできており、匂いが少なく塗装初心者でも扱いやすい塗料です。水ベースの塗料なのでオイルステインよりも比較的安全に使用できます。

一方、オイルステインは主に樹脂、溶剤(シンナー)や染料、顔料を含んでおり、溶剤にシンナーを含んでいるものは、塗装時の匂いがきつく光沢のある仕上がりになるものもあります。

ペイント薄め用の専用液を使用したり溶剤(シンナー)を扱ったりするため、火気に注意して換気をしっかり行うなど、正しい知識に基づいて使用する必要があるのが特徴です。

 

水性ステインのメリット

水性ステインを使用するメリットにはどのようなポイントがあるのでしょうか。

水性ステインは、木材に塗料が浸透するため表面に厚い塗膜ができず、天然の木目や肌触りをそのまま楽しむことができます。

また、水性ステインの塗液はサラサラしていて伸びが良く、塗装の初心者でも扱いやすいのもメリットの一つです。塗液を水で薄めて好みの色合いにしたり、水性ステイン同士を絵の具のように混ぜたりすることも可能です。暗めのブラウンに明るい色を混ぜるなど、オリジナルの色味が出せるのも魅力でしょう。

塗料独特のきつい匂いも少なく、塗装に使用した刷毛なども水洗いで簡単に後処理ができるため、自宅の家具や床材などのDIYにも向いている塗料です。

 

水性ステインのデメリット

メリットがたくさんある水性ステインですが、一方でデメリットもあります。

水性ステインのデメリットの一つに、擦ったり水に濡れたまま放置したりすると色移りや色が抜けてしまう原因になりやすいことが挙げられます。しかし、水性ステインを塗装した面を乾いた布でしっかり擦っておくと、余分な塗液が吸収されてある程度の色移りは防げるでしょう。

また、水性ステインの色が落ちていく過程を経年変化による「味わい」と捉える方も少なくありません。水性ステインの色が変化していく様子を楽しめる方にはおすすめです。

どうしても色移りや色落ちが気になるようであれば、水性ステインの上からニスやワックスを重ね塗りして塗装膜を作って保護する方法もあります。ニスの光沢感が苦手な方は、塗液を薄く伸ばしながら塗装したり、自然素材の蜜蝋ワックスなどを染み込ませたりして木の表面を保護すると良いでしょう。

 

水性ステインの選び方

 

水性ステインを選ぶ際、どのようなポイントに気を付けると良いのでしょうか。ここでは主に3つのポイントを紹介します。

使用する場所

使用する場所に合った水性ステインを選ぶのは、ポイントの一つです。

例えば、家族が食事を楽しむダイニングテーブルであれば、塗料の匂いを抑えた物や自然素材の原料を使用した水性ステインが向いているでしょう。反対に、ウッドデッキなど屋外を塗装したい場合は、防虫や防腐効果が期待できる成分の入った水性ステインを選ぶと機能的に安心です。

塗装したい場所に適した性質の水性ステインを選ぶと、より目的に合った塗装が実現できます。

 

仕上げたい色

家具や床材に塗装したい色を意識して水性ステインを選ぶのも大切なポイントの一つです。

水性ステインには多くのカラーバリエーションがあります。例えば「ブラウン」と言っても、ベージュに近い明るいブラウンから深みのある焦げた色味のブラウンまでさまざまな種類があるでしょう。また、ブルーやピンク、グリーンなどカラフルな塗料も多くあるのが魅力です。

塗装する物や目指している部屋の雰囲気に合わせた水性ステインの色を選ぶとよりお気に入りの仕上がりになるでしょう。

 

配合されている成分

水性ステインを選ぶ際は、配合されている成分に注目して選ぶのも良いポイントです。

特に、赤ちゃんや小さい子供がいる方やペットを飼っている方は、水性ステインの成分が人体やペットに安全かどうかが気になるでしょう。家族が集まる機会の多いリビングルームの床材や、子供部屋の家具など、直接肌で触れる機会が多い物に水性ステインで塗装を行う際は成分を確認して慎重に選びましょう。

水性ステインの中には、自然由来の植物油や成分を使用した物も少なくありません。水性ステインの成分表を確認して、できるだけ人体やペットに優しい自然由来の成分から作られた塗料を選ぶと安心です。

 

水性ステインの塗り方

水性ステインを正しく塗装するには、どのような手順で塗装すれば良いのでしょうか。

まず、塗装したい木材の表面にヤスリをかけて、表面をなめらかに整えます。家具など加工してある木製品の表面はニスで保護してある場合が多いため、きちんとヤスリをかけて表面の塗膜を削っておきましょう。ニスの塗膜が少しでも残っていると、水性ステインが浸透せず着色ができなかったり色ムラになったりしてしまいます。

次に、刷毛で水性ステインを塗っていきます。その際、水性ステインが乾燥する前に乾いた布で余分な塗液を拭き取ると色ムラを防ぎやすいです。塗装してからすぐに拭き取ると薄め、少し時間を置いてから拭き取ると深めの色合いに仕上がるので、放置時間を調整して好みの色味に仕上げましょう。

余分な塗液を拭き取った後は、木材の表面をしっかりと乾燥させてから必要に応じて塗料の重ね塗りをします。満足する仕上がりになるまで、塗装・拭き取り・乾燥の作業を繰り返していきましょう。

 

まとめ

本記事では、水性ステインとオイルステインの違いや水性ステインのメリット・デメリットやその選び方、塗り方のコツを紹介しました。

天然の木が持つナチュラルな見た目を活かしながら塗装をしたい方や、人体や環境に優しい自然素材の塗料に興味がある方には、オスモカラーをおすすめします。

オスモカラーは、主に自然由来の成分を使用した塗料で、ひまわり油、大豆油、アザミ油などの植物油と植物ワックスをベースとしています。塗料に有害な化学物質を使用していないため、人体にも環境にも影響のない塗料です。また、水性ステイン、ペンキ、ワックスの長所を併せ持っており、木材を表面と内側から保護して美しく保つことができます。

人にも環境にも優しいオスモカラーを使って、身の回りの木製品を自分好みの色に塗装してみましょう。

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