近年、屋外だけでなく室内の熱中症がとても増えています。地球温暖化の影響もあり、猛暑は年を追うごとに厳しくなっているように感じます。


そこで本記事では、室内で熱中症が起こる原因と防ぐ方法について紹介します。室内の熱中症対策にぜひお役立てください。

室内で熱中症が起こるのは本当なのか?

現在、熱中症は屋外だけでなく屋内でも起こっており、救急搬送される人が後を絶ちません。年間で4万人以上、熱中症で救急搬送されていますが、全体の4割が室内での発生です。


また、以下のような症状が出たら熱中症が発生した可能性があります。症状がある場合には涼しい場所で休憩をとり、水分補給や医療機関の受診をするなど、適切に対処をしてください。


【熱中症の症状】

  • 体温の上昇
  • めまい
  • 手足のしびれ
  • ひどい場合は痙攣や意識障害

など

室内で熱中症が起こる原因

気温や湿度が高い室内にいることで、体温調整ができなくなり体内に熱がこもってしまい熱中症になってしまいます。

また以下のような場合では熱中症になりやすく危険です。

  1. 室温が高い
  2. 水分や塩分が補給できていない

原因①室温が高い

室内で熱中症が起こる原因として、室温が高いことが挙げられます。室温が28度以上で湿度70%以上になると非常に危険だといえるでしょう。


原因として換気が十分に出来ていないケースや、室内の空調がうまくコントロールできていない可能性が挙げられます。

原因②水分や塩分が補給できていない

室内で過ごしていると、喉の渇きに気づきにくいことがあります。喉が渇いていなくても、喉の渇きを感じる前に水分補給をすることが熱中症予防には大切です。


また、定期的な休憩を設け、その際に水を飲むように心がけましょう。なお多くの汗をかいた場合は、適度な塩分補給もおすすめです。

室内で熱中症が起こりやすい場所

室内で熱中症が起こりやすい場所は以下の3つがあります。

  • 直射日光が当たる場所
  • 冷房がついていない場所
  • 高温多湿の場所

直射日光が当たる場所

ベランダや縁側など、直射日光が入る場所は熱中症のリスクが高まります。
太陽の光が直接当たり、室内の温度が上昇するためです。特に日中の猛暑時や夏の日差しが強い地域では注意が必要です。

冷房がついていない場所

脱衣所や物置など、冷房が設置されていない場所では、室内の温度や湿度が上昇しやすくなります。
そのため、閉じた空間や換気が不十分な場所では、熱中症のリスクが高まります。

高温多湿の場所

浴室やトイレなど、高温多湿な場所も熱中症の発生リスクがあります。
特にシャワーやお風呂を使用している間は、湿度や体温が上昇するため、体温調節が困難になることもあるでしょう。

室内で起こる熱中症を防ぐ方法

室内で起こる熱中症は、以下の3つの方法で防いでください。

  1. 空調を調整する
  2. こまめに水分を補給する
  3. 窓に断熱カーテンやすだれをつける

方法①空調を調整する

暑い日には窓とドアを開けたり、エアコンを使用し室温が28℃を超えないように調節したりすることが大切です。また湿度も約60%程度に調整してください。
高い湿度は汗をかきにくくし、熱中症のリスクが高まります。
ただし過度に冷やしすぎると体調を崩したり、電気代もかさんでしまったりする可能性があるため、定期的に室温と湿度を確認しましょう。


また冷たい空気は下に流れる傾向があるため、扇風機やサーキュレーターを使用して風の流れを調節すると、部屋全体に冷気を均等に行き渡らせることができます。
就寝時には冷房や扇風機のタイマーを設定して、室温と湿度が過度に上昇しないように気を付けてください。

方法②こまめに水分を補給する

室内では、のどの渇きを感じにくくなることがあります。
しかし喉が渇いたと感じていなくても、こまめな水分補給を心がけることが大切です。
特に高齢者の場合、トイレの回数を気にして水分摂取を控えることもありますが、積極的に水分補給をする必要があります。


なお、お茶やアルコール、カフェインが入った飲みものは利尿作用があり、体内の水分を排出してしまうため、水分補給には適していません。

方法③窓に断熱カーテンやすだれをつける

窓から熱が室内へ入ってこないよう、断熱カーテンやすだれを設置するのも熱中症対策のひとつです。
外気温が室内よりも高い時期では、外の熱は窓から室内へ侵入します。

そのため、断熱性の高いカーテンを設置したりすだれを立てかけたりして部屋が暑くなるのを防ぎましょう。

参考記事:なぜ戸建ての二階は暑いのか?原因と対策方法をご紹介!

室内で熱中症にならないために適切な対策を

今回は、室内で熱中症が起こる原因と防ぐ方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。


室内で熱中症を防ぐには「室温の管理」「十分な換気」「水分補給」の3つが重要なポイントです。室内にいても、しっかりと暑さ対策をしましょう。


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