新築住宅を建てたいと考えている方に向けて、エコハウスの特徴と設計のポイントをご紹介します。
最近話題になっているのが「エコハウス」です。
「エコハウスに引っ越したほうが良いのか?」「どのような工夫があるのか?」と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか?
そこでエコハウスの特徴と設計の際のポイントを解説していきます。
エコハウスの魅力を知り、正しく設計するための参考にしてください。
目次
エコハウスとは?
「エコハウス」とは環境に負担をかけない住宅のことです。
たとえば主に地域の特性を活かし、自然・再生可能エネルギーを活かす住宅などが該当します。
また植栽による日除けや、換気・衣類を活用した体感温度調整もエコハウスに必要な住まい方として推奨されています。
エコハウスとは住宅や住まい方により環境に負担をかけない、地球に寄り添った住宅のことだと言えるでしょう。
エコハウスが注目される理由
エコハウスが注目されているのは、住宅としてメリットが大きいことが理由です。
次のようなメリットがあり、エコハウスは「住みやすい家」とされます。
【メリット】
- 室内の空気が逃げにくく快適な室温を保ちやすい
- 電気代を安く抑えられる
- ヒートショックが起こりにくい
- 環境保護に貢献できる
- 長く住み続けられる可能性が高い
快適性・省エネ性・低炭素性・耐久性に優れており、健康も守りやすいのがエコハウスです。
住む人にとってメリットが多いからこそ、エコハウスが注目されています。
エコハウスの特徴
それではエコハウスの特徴について、さらに具体的に見ていきましょう。
特徴①環境基本性能を備えている
まずは環境省が定義する、環境基本性能を備えていることです。
環境省が示すエコハウスの基本性能は次のとおりです。
1)環境基本性能の確保
1)断熱 2)気密 3)日射遮蔽 4)日射導入 5)蓄熱 6)通風 7)換気 8)自然素材といったことが十分に理解され、実践されていることが基本になります。
住まいの基本性能を確保することで、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えることができ、かつ快適な住宅となります。
8つの環境基本性能が確保できなければ、エコハウスとは言えません。
以上の環境基本性能が達成されていることが基本となる特徴です。
特徴②再生可能エネルギーで暮らせる
再生可能エネルギーで暮らせることもエコハウスの大きな特徴です。
化石燃料によるエネルギーに頼っていては、環境に負担がかかってしまうでしょう。
そこで太陽光や太陽熱、地中熱など、自然から得られるエネルギーを積極的に活用します。
そのためエコハウスには再生可能エネルギーを活用するための設備が設置されます。
特徴③エコなライフスタイルを送れる
エコなライフスタイルを送れることも特徴となります。
再生可能エネルギーと環境基本性能によって、住むだけで環境保護に貢献できるのがエコハウスです。
地球環境のためになにか行動をしたいけれど方法がわからない…と考える方もいるでしょう。
エコハウスなら住宅を建て、毎日の生活をいとなむだけで環境保護が行なえ、エコなライフスタイルが実現します。
特徴④日本の四季を感じながら生活できる
エコハウスの特徴として、日本ならではの四季を感じながら生活を送れることもあげられます。
環境省が示す環境基本性能の中には、「植栽」などの自然活用も含まれるためです。
夏の強い日差しをさえぎるためにゴーヤやキュウリ、テラスライムなどでグリーンカーテンを作れば、植物の成長とともに四季を感じられます。
自然を身近におき、日本の移りゆく四季を感じながら生活できることも特徴のひとつです。
エコハウスを設計する際のポイント
エコハウスを設計する際には、次の5つのポイントを意識してください。
ポイント①断熱性
まずは「断熱性」を高めましょう。
高断熱の住宅では外の気温の影響を受けにくく、快適な室温を保ちやすくなります。
開口部である窓は壁に比べて断熱性が低いため、断熱効果が高い窓を設置するのがおすすめです。
参考記事:なぜ戸建ての二階は暑いのか?原因と対策方法をご紹介!
ポイント②気密性
次に意識したいポイントは「気密性」です。
気密性と断熱性はセットとなります。
断熱性により快適になった住宅内の空気が、すぐに逃げてしまっては意味がありません。
気密性を高めて家の隙間をなくすことで、快適な空気が住宅内にとどまります。
ポイント③換気
エコハウスの設計では「換気」も重要です。
高気密住宅は空気が外に逃げにくいため、現在では24時間換気が義務づけられています。
しかし通気性の良い壁を採用したり、風が抜けるように窓を設置したりするとさらに換気がしやすくなるでしょう。
ポイント④自然光
続いてのポイントは「自然光」です。
明るい室内に欠かせないのが自然光。
しかし開口部は断熱性が低いことが特徴であり、むやみに窓を大きくすると断熱性能が低くなります。
そのため季節ごとの太陽の角度を計算し、ひさしや軒を設置するのがおすすめです。
また南向き以外の窓を小さくすると、自然光による明るさと断熱性のバランスが取りやすくなります。
ポイント⑤結露・カビの予防
結露・カビの予防も欠かせません。
気密性の高いエコハウスでは、壁の中や天井裏に「内部結露」が発生しやすくなります。
内部結露が出ると2~3日でカビが繁殖すると言われます。
そこで重要なのが、壁や屋根に通気性の高い素材を使用することです。
さらに換気性を高めれば、結露やカビを予防しやすくなるでしょう。
エコハウスは設計のポイントを押さえてから
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、エコハウスの特徴と設計のポイントがご理解いただけたと思います。
エコハウスは環境にも人間にもやさしい、自然と共存する住宅のことです。
住む人にとって魅力的な面も多く見られます。
しかしエコハウスの魅力を最大限に引き出すには、設計のポイントを知っておくことが大切です。
オスモ&エーデルはエコハウスのご相談にも対応できます。
建設をお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。