近年では、地球温暖化の影響もあり、夏になると最高気温が30度以上になったり真夏日には35度以上の猛暑日になったりと年を追うごとに暑さが厳しくなっています。せめて室内では快適に過ごしたいですよね。
そこで本記事では、室内の暑さ対策をしなかった場合のリスクや、室内で快適に過ごすための暑さ対策方法を7つ紹介します。
目次
暑さ対策をしないことで生じるリスク
暑さ対策を怠ると、さまざまなリスクが生じます。
室内が暑い環境では、私たちの体は熱を逃すためにエネルギーを消費してしまうため集中力が低下してしまいます。さらに、パソコンや他の電子機器は過熱し、正常な動作が妨げられる可能性もあるでしょう。
また、暑さが続くと快適性も低下します。高温や湿度の高い環境では、不快感やイライラ感が増し、仕事や日常生活の質が低下するかもしれません。
さらに深刻なリスクとして熱中症が挙げられます。熱中症といえば、多くの人が昼間の屋外での注意が必要だと思われていますが、実際のデータによると約40%の熱中症が住居内で発生しています。
また熱中症は、昼間だけでなく夜間も発生する傾向にあるため注意してください。時間帯や場所にとらわれるのではなく、室温を28度、湿度を70%以下に保つことが重要です。熱中症は重症化すると生命の危険があります。
つまりリスクを回避するには、暑さを我慢せずに対策を適切に行うことが非常に重要となるのです。
効果的な室内の暑さ対策
室内の暑さ対策に効果的なポイントは以下の7つです。
- 空気の通り道をつくる
- エアコンの設置場所や台数を見直す
- 窓に断熱カーテンやすだれをつける
- 打ち水をする
- 通気性がよい服や吸湿性が高い服を着用する
- 暑さ対策のグッズを活用する
- 住宅をリフォームする
それでは、それぞれの対策方法について確認していきましょう。
方法①空気の通り道をつくる
帰宅して、室内が暑いと感じる場合は、まず窓やドアを開けて空気の入れ替えをして熱気を逃がしましょう。
熱中症を予防するためには、室内の空気の通り道をつくることが大切です。
室内の空気の流れを妨げないよう家具や家電製品を配置してください。
家具や家電製品が空気の通り道を塞いでしまうと、室内に熱気がこもりやすくなります。
そのため可能な限り、風がスムーズに通るように配置を工夫しましょう。
方法②エアコンの設置場所や台数を見直す
厳しい暑さの中で快適に過ごすためには、エアコンは欠かせません。
ただし、電気代の高さからエアコンの使用を控える方も多いでしょう。
そこで効率的にエアコンを利用するためのポイントをご紹介します。
まずは、エアコンを使用する際は自動運転モードを活用してください。
自動運転は、省エネ効果が高く、また最適な冷房効果を提供することが可能です。
さらに、設定が最適化されているため、電気代の節約にもつながります。
なお、こまめにエアコンをつけることで熱中症対策にもなります。
また、古いエアコンを使用している場合は、省エネ効果の高い最新機種への買い替えも検討してみるのもおすすめです。
新しいエアコンは高い省エネ性能を備えており、長期的に見れば電気代の節約につながることもあります。
なお、新しくエアコンを買い替える場合は、設置場所や台数もあわせて見直してください。
室内で快適に過ごすにはエアコンを上手に活用しましょう。
ただし、適切な設定や定期的なメンテナンスを行うことを忘れずに、節電と快適性の両方をバランスよく実現してください。
方法③窓に断熱カーテンやすだれをつける
室内の暑さ対策には、日差しを遮ることが効果的です。そこでおすすめなのが、熱を反射する生地を使用した遮光カーテンです。
遮光カーテンは、屋外からの熱を効果的に防ぎ、室内の気温上昇を抑えてくれます。
カーテンを閉めて直射日光が入らないようにすると、外気の熱を20〜40パーセントカットすることができるとされています。
すだれやシェードを利用することで、室内の温度上昇を抑えることができます。
また窓からの直射日光や熱の侵入を防ぎ、涼しい環境を保つことが可能です。
快適な室内を実現するために、すだれやシェードの設置を検討してみましょう。
参考記事:なぜ戸建ての二階は暑いのか?原因と対策方法をご紹介!
方法④打ち水をする
打ち水は、涼しい環境を作るために水を使って地面や周囲の空気を冷やす方法です。
水が蒸発する際に熱を吸収する性質を利用して、周囲の温度を下げる効果があります。
なお、打ち水を行う際には以下のポイントに注意してください。
- 日中よりも気温が下がっている朝や夕方など、比較的涼しい時間帯に行うことが効果的です。
- 地面や壁面に水をまんべんなくかけるようにします。水を余計に使いすぎず、無駄にならないように注意しましょう。
- 周囲の状況やご近所の方に迷惑をかけないように配慮しましょう。特に共用部分やアパートやマンションなどの集合住宅では、他の住民に影響を与えないよう注意が必要です。
方法⑤通気性がよい服や吸湿性が高い服を着用する
暑い季節には通気性と吸湿性の高い衣服を選ぶことが重要です。
以下のポイントに注意して衣服を選びましょう。
- 綿やリネンなどの天然繊維は通気性が高く、汗を素早く吸収して蒸散させる特徴があり体温調節がしやすくなります。
- 汗をかいても素早く吸収して乾きやすい速乾性の衣服を選ぶことで、汗による湿った状態を軽減し、快適さを保つことが可能となります。
- ゆったりとした衣服を着用すると通気性が高まります。そのため、密着するタイトな衣服よりも、少しゆとりのあるデザインを選ぶのがおすすめです。
方法⑥暑さ対策のグッズを活用する
ネッククーラーや保冷剤にタオルを巻いて首元に当てたり、冷感素材を使用したタオルや敷きパッドを利用したりするのもおすすめです。
冷感アイテムを使うことで、体に直接冷気を与えることができ快適な状態を保てます。
また、冷感スプレーや冷感シャンプーなどを使用すると、さらに涼しさを感じることができるでしょう。
ただし使い方や使用時間に注意して、体調や環境に合わせて使用してください。
方法⑦住宅をリフォームする
室内の暑さ対策には、以下のように思い切って住宅をリフォームするのもひとつの方法です。
- 外壁を塗装する
- 窓を増設する・サイズを大きくする
- 換気排熱ファンを取り付ける
外壁を塗装する
外壁を断熱塗料や遮熱塗料などを使用すると室内の温度が下げられます。
断熱塗料や遮熱塗料は、熱を反射したり断熱効果を高めたりする性質を持っています。
そのため外壁にこれらの塗料を施すことで、室内の温度上昇を抑えることが可能となるのです。
また熱の侵入を抑えることで、冷房や冷却負荷の負担を軽減し、エネルギー効率を向上させることも期待できます。
窓を増設する・サイズを大きくする
窓の増設やサイズを大きくすることによって、室内に自然な風を取り入れることができます。
十分な換気や通風ができるようにすることで、室内の空気の流れを良くし、蒸し暑さを軽減することができます。
また、大きな窓を設置することで、日差しを取り入れることもできますが、その際には適切な遮蔽や日除け対策も行うことが重要です。
換気排熱ファンを取り付ける
暖かい空気は、冷たい空気よりも軽い性質を持つため、暖かい空気は天井にこもりやすくなります。
2階や3階にある部屋でより暑さを感じることがよくあるのはそのためです。
2階や3階の部屋を涼しくするためには、天井埋め込み型の換気排熱ファンを取り付けるのが効果的です。
換気排熱ファンを天井に埋め込むことで、上階にこもった熱を効果的に排気ができます。フ
ァンが作り出す風が天井裏を通り抜け、室外に熱を排出する仕組みです。
これにより、天井裏の温度上昇を抑え、結果として部屋の温度を下げることができます。
適切な方法で室内の暑さ対策をして快適に過ごしましょう
今回は、室内の暑さ対策をしなかった場合のリスクや、室内で快適に過ごすための暑さ対策方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
屋内の熱中症の危険性があるため、できるだけ適切な温度や湿度を保ち、快適な状態に室温をキープするよう対策をしてみてください。
対策の中には、すぐに実践できるものもあります。快適な温度にするだけでなく、電気代の節約にもつながる要素もあるため、ぜひ取り入れてみてください。
オスモ&エーデルでは室内の暑さ対策に、外からの光を調節する、をおすすめしています。窓ガラスを通過した光と熱は、室内の温度を上げる原因となります。そのため、室温を下げるには外付けブラインドで窓の外を遮るのが効果的です。
オスモ&エーデルでは、断熱性に優れた住宅を建てたいとお考えの方の相談も受け付けています。また、外付けブラインド「ヴァレーマ」の後付け施工も対応可能です。お気軽にお問合せください。