2016年5月19日、私たちはドイツミュンスターにあるオスモカラーのドイツ本社を訪問してきました。
5月のドイツはとても気候の良いシーズン。
ドイツオスモツアーと称して総勢17名がツアーに参加しました。
今回はオスモカラー本社工場見学会の模様をレポートさせていただきます。
目次
出迎えて頂いたのはスタープ博士とコルビールさん
私達の訪問を歓迎して頂いたのはスタープ博士と日本担当として20年来の付き合いとなるコルビールさん。
彼女は私達がオスモカラーの取り扱いを始めた1990年台からのお付き合い。
とても親切で仕事熱心、頼りがいのある女性なんです。
挨拶の後はオスモカラーの紹介と雑談タイム。
オスモカラーは世界60カ国に輸出されており、近年はアジアやニュージーランド、オーストラリアなどで需要が拡大しているようです。
今後はアメリカやカナダでの販売に力を入れたいとの事。
もちろん、日本のオスモユーザーにもこれまで以上の力を注ぎたいとおっしゃっていただけました。
私達の質問に対し、熱心に応えるスタープ博士。
オスモカラーの研究所を視察
オスモ社では様々な自然油の配合実験を行っております。
顔料などを細かく砕いてから、植物油と混ぜています。
高品質な塗料をつくるための、ひと手間です。
こちらはUV耐久実験。
鮮やかな色が長く保つよう日々改良をしているのだとか。
研究員が主に使っている研究ルーム。
ここでは新色の開発や、より乾燥性の高い塗料の開発実験を行っております。
国によって求められる仕上がりの色や色数が違うので国別にも製品開発を行っているとの事。
日本にも日本限定色があるんですよ。
白衣を着た研究員達がお互いに情報交換をしながら研究されていました。
オスモカラーの製造工場を視察
こちらは製造された塗料の主成分を貯めている様子。
隣ではスタッフが溶剤と混合させる作業をされています。
こちらはエクステリア製品に塗装を行う工場。
レールワイヤーに製品をぶら下げ。
運ばれていく先に塗装マシンがあります。
塗装マシンで吹き付け塗装を行い。
塗装された製品はそのまま反対側に抜けて。
写真のような状態で自然乾燥されるんです。
こちらは完成した製品を手作業で包装している様子。
塗装前の入念な研磨チェックも行います。
さてさてお次はこちらの工場へと案内されたのはUV塗装工場です。
こちらのマシンでUV塗装の実験を行います。
樹種や加工の違いに合わせて最適な塗布量を得るための実験なんです。
これほどまで木を活かすことにこだわって塗装をしているオスモ社。
後でオスモカラーを自分の手で塗れば一緒じゃないのってよくお客様に言われますが、一緒って訳ではないんです。
人の手では決して実現できない仕上がりをこのUV塗装で行っているのです。
しかもオスモカラーの職人達が樹種の性質を見分けて塗布量の調整を行っているんですね。
訪れたこの日もUV塗装の実験が行われていたのでしょう。
机には塗装実験のサンプルが並べられていました。
オスモカラーの倉庫と出荷作業を視察
高く積み上げられていますのは世界各国のオスモ缶。
まだ中身が入っていない缶ケースのストックです。
スタープ博士、おもむろに缶の山に向かって何をするのかと思いきや。
その場でビニールを破いて缶を取り出したので見学者一同は驚き。
博士は何食わぬ顔でさてココでクイズです。って。
見てくださいこの博士の表情。
博士のいたずら好きな一面です。
この缶ケースはどこの国のものでしょうか?
・
・
・
正解は◯◯◯◯◯です。
サービス精神のあるスタープ博士、私達を和やかに楽しませる事にも配慮してくれていました。
ですが博士、こんなに破いちゃって大丈夫なの?
って私達が心配してしまいます。
さて、ここからは梱包出荷作業場です。
モニターに映された注文状況を確認しながら梱包。
これからコンテナに乗って世界各国に運ばれる製品を国別で分けているそうです。
こちらが日本出荷用の棚なんですって。
今朝、すでに日本へは2コンテナほど送ったよと博士。
そして彼が日本専属の出荷管理スタッフなんだと紹介をしてもらいました。
検証・実験に熱心なオスモ社
広い工場の敷地内には幾つもの工程ごとに棟があり、様々なスペースで耐久性のテストが行われています。
これは日射耐久テストのスペース。
傾斜角度45°で真南に向けての日射耐久テストです。
この角度が一番過酷な環境なんです。
また工場内でも通路を利用して摩擦テストをしていました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ドイツオスモへの訪問はこれが2回目の私がお送りしました訪問レポート。
私達オスモ&エーデルでは、ドイツオスモツアーを定期的に企画しております。
一般のお客様も参加していただけますのでこの記事を見てご興味がございましたらぜひご連絡を。
そしていつも快く迎えてくれるドイツオスモ社のスタッフの皆さまありがとうございました。