南アルプスの雄大な山々を望む自然豊かな場所に佇むご住宅。
この美しい場所で、建築の設計と家具や道具のデザイン・制作をされているAtelier Yocto(アトリエヨクト)様のお住まいです。
5年前に導入された外付けブラインド「ヴァレーマ」の魅力と日々の暮らしの中での使い方についてお話をうかがいました。

光をコントロールし快適な空間を生み出すヴァレーマの使い心地

ヴァレーマは、一年を通じて大活躍していて、ヴァレーマがあってとても助かっています。
当初は、夏の暑さ対策に特化した製品だと思っていましたが、実際、暮らしてみると春夏秋冬を通して日常の様々な場面で役立っています。
明るさと眩しさを自在に調整できる点、リモコン操作で簡単に動かせる便利さが特に気に入っています。
南西と南東に面して吹き抜けの大きな窓があり、この吹き抜けの窓の2階部分(上部)にヴァレーマが2台ついています。
リモコンの設定で、2台を同時に操作することもできますし、1台ずつ個別に操作することもでき、その点が特に便利だと感じています。

左が南東、右が南西に面しており、太陽の光がたっぷりと差し込む大きな窓

2階は眩しさをコントロールし、1階は明るさを調整するためにヴァレーマを活用しています。暮らしのシーンごとにどのようにしたいかによって、ブラインドのスラット(羽根)の角度を細かく調整できる点がとても便利だと感じています。その結果、快適な暮らしに繋がっています。

季節ごとのヴァレーマの使い方

日差しの強さや位置に応じて、部分的にブラインドを調整することで、快適な明るさを保ちながら景色も楽しんでいます。
敢えて言うなら、4~6月はヴァレーマを上げた状態にしている日も多いです。
ですが、それ以外は1年を通して、ヴァレーマを活用しています。

真夏には外気熱を遮断し、室内の冷房効率を高めるため、ブラインドを降ろし、スラット(羽根)の角度を調整して使用しています。
もともとは比較的涼しいはずのこのエリアであっても、ここ数年は真夏日が続くようになり、今年も37℃を超える日もありましたが、ヴァレーマのおかげで快適に過ごせています。

秋分以降、午前中は南東側の窓から、午後は南西側の窓からというように、秋分を過ぎると一気に太陽の光が室内に入ってくるようになるという印象です。
LDKのどこにいても太陽の光がたっぷり入り、太陽の光が入ってくる時間帯に眩しさや暑さを感じる場合は、ヴァレーマを降ろし、スラット(羽根)の角度調整をして、心地よく過ごせる角度にしています。

(左)11月上旬の14時頃このように南西の窓から眩しい日差しが入ります。
(右)スラットの角度を適度に調整して眩しさをコントロールできます。

冬至になると、部屋の奥まで陽が入るほど太陽の高度が低くなります。
日中、LDKで過ごさない時は、太陽の光を最大限に取り入れるため、ブラインドを上げて部屋を暖めるようにしています。
一方、休日など、LDKでゆっくり過ごす際に、眩しさを感じる場合は、ヴァレーマのスラット(羽根)を調整して、眩しさをカットできる快適な角度にしています。

日常生活の中での活用例

2階で作業をする際、秋分から春分の間は午後になると西日が眩しく感じるため、ヴァレーマを下げて日差しをコントロールしています。
南西の窓の外に南アルプスが見えるのと庭に原生していたくるみの木があります。
スラット(羽根)の角度を調整して眩しさをコントロールしながら、窓の外の景色を楽しむこともできます。
仕事の合間に、ふっと窓の外の景色を楽しむことができる点も気に入っています。

2階にはパソコン作業もできるデスクスペースがあります。
冬は南西の窓正面に陽が落ちるので眩しくなる時間帯があるとのこと。
その場合は、ヴァレーマで羽根の角度を調整。
眩しさはコントロールしつつ、外の景色を楽しむこともできているとのこと。

また、1階のリビングではプロジェクターで映画鑑賞やゲームを楽しむ際、ロールスクリーンとヴァレーマを全閉にして遮光しています。
吹き抜けのスペースではありますが、けっこうしっかりと遮光することができ満足しています。

1階部分のロールスクリーンを降ろして、ヴァレーマを全閉にすれば、映画鑑賞やゲームを楽しむことができるそうです。

導入の経緯と選定理由

 この家を計画している時に、寒冷地なのでパッシブソーラーという観点で冬の西日を最後まで取り入れたい、山々や星空を家の中からも日々眺めたいという思いがあり思いきって吹き抜けと大きな窓を採用しましたが、日差し対策という意味では不安もありました。
外壁の塗装色をオスモカラーで検討しようと思い、オスモ&エーデルにコンタクトした際に、ヴァレーマのことも知り、「これ以上の選択肢はないな」と即決しました。

ドイツで一般的に使用されている製品というのも信頼できる大きな点でした。
また、以前スウェーデンで暮らしていた時に使ったことがあったブラインド内蔵窓の経験から、外付けブラインドにも抵抗感はありませんでした。

ヴァレーマのデザイン性の魅力

 今回オーダー品を採用したのですが、カラーバリエーションが豊富で、どれも日本製品にはない絶妙な色味ばかりで選ぶのに迷いました。
最終的には建物の木の外壁に調和する色を選び、大きな窓とともに外観のアクセントになっています。
採用を決めた時はすでに着工した後でしたが、ブラインドに合わせて設計を変更し、ヴァレーマ収納時に、折りたたまれたブラインドが格納される木製ボックスで造作したこともよかったと思っています。
スッキリとした納まりになりました。

ヴァレーマのスラット(羽根)とレールガイドの色はミディアムシルバー色。
木の外壁はオスモカラーウッドステインプロテクター 905パティナ塗装。
木の外壁とアルミ製のヴァレーマの調和がとれたファサードデザインとなっています。

大きな窓とヴァレーマのある暮らし

大きな窓のおかげで、太陽の動きによる季節の変化や月の満ち欠けなど、時計が刻むだけでない時の流れをより感じられるようになりました。
また、眩しさや暑さをコントロールしながらも、南アルプスの山々や窓の外の景色を楽しめるのがうれしいですね。
ヴァレーマのスラット(羽根)の角度を調整しながら、太陽の光と景色のバランスを取ることで、自然を身近に感じる暮らしを実現できています。

窓からも臨める南アルプスの山々とくるみの木

設計:Atelier Yocto アトリエヨクト
https://www.a-yocto.jp/

ヴァレーマ製品ページ:
https://osmo-edel.jp/product/warema/

ヴァレーマブランドページ:
https://osmo-edel.jp/warema-brand/

オスモカラー:
https://osmo-edel.jp/product/osmocolor/