『ドイツの家』は、オスモ&エーデルが提案する、住まいを重視するドイツの考え方を生かした、居心地が良い住宅です。
今回は、長野県上伊那郡でこの度完成した『ドイツの家』のご紹介と施工を担当された北沢建築・北澤社長のインタビューをお届けします。
目次
長野県のドイツの家
2階LDK南に面した大きな窓とオスモフローリング
こちらのドイツの家は2階にLDKがあります。
2階LDKだからこそ、天井を高くすることができ、広々としたLDKが実現できました。
そして、南面の大きな窓も特長です。この窓からは、美しい南アルプスを眺めることができます。
「アルプスの山々を眺めながら食事を楽しみたい」というお施主様のご希望を叶えた居心地の良い空間になりました。
床は、オスモフローリング オークナチュラル(節有)クリアー。
厚み21㎜、160㎜幅の幅広のヨーロピアンオーク無垢フローリングも広々とした、くつろぎの空間を生み出す役割を果たしています。
LDKの大きな窓の外にはベランダがあります。
このベランダは、2FLDKの南側窓を大きくすることで冬の日射量を最大とするための装置です。
同時にアウトドアリビングとして、外に出て、アルプスを眺めながら、ゆっくりとくつろぐことができます。
今回ドイツの家を建設された伊那という地域は、冬はとても寒く、お施主様は当初から、とにかく「冬暖かい家」を希望されていました。
伊那は、寒冷地でありながら年間日射量がとても多いという特長があります。
そのため、寒い冬でも、日当たりが良いというこの地域の特長を最大限生かして、太陽のエネルギーを取り込むことが重要です。
実はそのために、ベランダの軒天にも秘密があります。
冬至の南中高度でも日射取得をする「パッシブデザイン」
ポイントとなるのが、2階ベランダの軒天が6寸の勾配になっている点です。
6寸の勾配で角度をつけることで、一年のうちで太陽が最も南に寄り、昼が最も短い冬至の日であっても、太陽光を取得することができます。
軒天は、オスモカラーウッドステインプロテクター#702 ラーチと#701 外装用クリア―プラスつや消しの混合色×2回塗装仕上げです。
暑すぎたら外付けブラインドヴァレーマで調整
冬の寒さ対策のために、できるだけ太陽の光を採り入れることを重視してデザインされていますが、暑すぎたら、外付けブラインドヴァレーマを降ろして、スラット(羽根)をちょうど良い角度に調整して、その時その時で快適になるようにコントロールすることができます。
1階の寝室も2階のLDKと同じように南側に大きな窓を設置し、しっかりと太陽の光を取り込むことができるようになっています。
こちらにもヴァレーマが設置されているので、一年を通じて、太陽光を調整できます。
北沢建築:北澤社長インタビュー
今回、伊那のドイツの家の施工を担当されたのは、長野県上伊那郡の北沢建築様です。
北澤社長にお話をうかがいました。
今回施工をしてみて、ドイツの家の印象は?
全体的に、「おおらか」「ゆったり」「のびやか」という印象を持ちました。
空間の使い方が広々としていて、開放感があり、優雅だなと。
特に2階の天井の高さや広々としたLDKとバルコニー、全体的なスケール感、空間の捉え方とバランスのとり方がそう感じさせるポイントだと思いました。
この点がドイツの家の特長なんだろうなというふうに感じました。
また、大きな窓やベランダ、6寸勾配の軒天など、できるだけ太陽の光を採り入れようとする「パッシブデザイン」もドイツの家の特長ですよね。
そして、ドイツの家は長野県の気候風土とも合うと思いました。
長野県は、比較的敷地が広く、冬の寒さを心配しているお客様が多いですが、ドイツの家は、断熱性能が良いので、広々とした空間にしても暖かい住まいが実現できますよね。
その点は長野県のお客様にとっても魅力的なのではないかと思いました。
外付けブラインドヴァレーマで提案できるプランの幅が広がる
長年、木材保護塗料のオスモカラーは愛用してきましたが、今回、外付けブラインドヴァレーマをはじめて取り付けました。
取り付けてみてはじめて実物を見て、8cmあるスラット(羽根)の幅、スラットの厚みなど、思っていたよりも造りがしっかりしていて、ダイナミックな製品であるという印象を持ちました。
閉じた時の中からの見た目も良いですし、今後自社物件でもお客様へ提案してみたいと思いました。
今までも当然日射遮蔽や日射コントロールということは考えてきたのですが、南面は、軒の出で調整をしていました。
比較的敷地に余裕もある土地柄なので、庇が出せますから、軒を出すことで対策ができていました。
一方、西側にはあまり窓を設けないか、設けたとしても小さい窓にして、西日対策として木を植えるなどして対策していました。
ですが、ヴァレーマがあれば、西側にも大きな窓をつけることができるようになり、選択肢が広がります。
提案できるプランの幅が広がって良いと思いました。
北沢建築さんのこだわり、大切にされていること
大工、職人が社員でいるということは、先代、先々代からずっと一番大切にしていることです。
私の父でもある先代が大工だったということもあり、「木造住宅は大工が肝だ」とずっと言っていましたね。
また、今、12人の大工がいますが、若手からベテランまで、幅広い年齢の大工がいるようにということも意識しています。
大工が社員でいる良さは、いくつかあります。
まずは、建築が完成した時に一緒に喜べる仲間がいるっていうのは大きいです。
大工って、通常は完成を見ずに終わることが多いんですよね。
それが、社員大工だと最後の完成まで見届けますし、完成へと向かっていく工程の中でいろいろな作業をして、いつもの仲間と一緒にみんなで家づくりに携わっているという喜びも感じられます。
そういったことがやりがいやモチベーションに繋がり、ひいては、いい家づくりに繋がると思っています。
また、大工がお客様と信頼関係を築くことができるという点も良さですね。
大工が毎年年末に過去に北沢建築で家を建ててくださったお客様のところへ挨拶に行ったり、メンテナンスで何か困ったことがあればもちろん大工が行きますし、大工自身の成長もお客様に伝わって、信頼関係に結び付いているかなと思います。
そうすることで、大工自身も自分の成長を感じて、自信に繋がったりしているようなんですね。
さらに、お施主様との信頼関係に加えて、設計事務所さんとの信頼関係構築にも重要な役割を果たしていると思います。
北沢建築のシンボル:加工場
最後に、社員大工さんを大切にしている、北沢建築の象徴的な建物、大工さんの仕事場である、加工場を見せていただきました。
「在来工法」を応用し、住宅に用いるものと同じ材料で構造計算された木組みが、特徴的です。
木組みの梁がシンプルで美しく、過去に、トヨタのレクサスのカタログ撮影や乃木坂46の「シンクロニシティ」のMV撮影で使われたこともある建築です。
■北沢建築
http://kita-ken.co.jp/
■ドイツの家
https://doitsunoie.jp/
■オスモ&エーデルが提案するドイツの家にご興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。
https://doitsunoie.jp/contact/
■オスモカラー
https://osmo-edel.jp/product/osmocolor/
■オスモフローリング
https://osmo-edel.jp/product/osmoholz/
■外付けブラインドヴァレーマ
https://osmo-edel.jp/product/warema/