生産性を高め、働きやすい環境が求められる昨今の職場環境。
日本の労働安全衛生法では従業員に対して健康や精神衛生に配慮した働きやすい環境を提供する配慮義務があると定められています。
職場環境を構成する要素には人間関係や仕事内容も含まれますが、ここで取り上げたいのはオフィスの室内環境の話です。

ドイツにも日本と同じく、職場環境条例というものがあり、「職場の明るさ」「まぶしさ対策」「室温」「換気や空気の流れについて」「防犯に関して」などの基準が設けられています。
特に日本よりも進んでいるのは日射に対する意識。
ドイツのガイドラインでは職場環境での太陽光の侵入によるまぶしさや反射が発生しないように配慮し、太陽光をコントロールできる適切な設備を設置して日射しの調整ができること、また、窓から入ってくる太陽の光と熱を調整し、室内環境が快適に保たれるようにしなければならないと示されています。

ドイツでは、適切な日射遮蔽とまぶしさを防止するための設備を選択できるようにオフィシャルな手引書があります。
標準的なドイツのオフィスでは、夏場の日射遮蔽とまぶしさの防止を効果的におこない、冬場は太陽の熱を適切に取り入れるように設備されています。
そんな日射調整のためのアイテムとしてドイツで定番なのが外付けブラインド。
太陽を自動追尾し、外付けブラインドのスラット角度を自動制御するというオフィスビルも珍しくありません。
ドイツではそれほど日射に対する意識が高いのです。

また、ドイツでは日射遮蔽の専門メーカーが存在します。
それが「Sunlight Management-サンライトマネジメント-」を理念として掲げる「ヴァレーマ社」です。
今回は、オフィス環境に配慮したヴァレーマ社の新社屋を紹介をしたいと思います。

上記で説明したルールにのっとり適切な日射コントロール設備として、外付けブラインド「ヴァレーマ」が使われています。
また、日射コントロール以外で重視したコンセプトが「一つの建物で、研究開発、製品管理、マーケティング、統括管理、販売組織、ITおよび国際販売などすべての部署が迅速に情報交換ができる環境づくり」です。
建物内は従業員同士のコミュニケーションを促進するためのオープンスペースで、壁に仕切られた事務スペースなどはなく、オープンディスカッションのためのミーティングエリアが多数設けられています。

さまざまなタイプのミーティングブースがあります。

個人デスク。外付けブラインドで、太陽光が効果的にコントロールされている様子が分かりますね。

ミーティングスペース。

ミーティングスペースはコーポレートカラーの赤とグレーを基調とした統一感のあるデザインになっています。

また、防音室があり、この部屋で静かに仕事に集中することもできます。
特別なノイズキャンセリングヘッドフォンを使用することも認められているそうです。
さらに従業員が異なる姿勢で作業ができるようにと、テーブルは高さ調整が可能になっています。

このようなオフィス環境の改善、Google社やApple社のような巨大IT企業の事例が話題になりがちですが、その他の業界にも着実に広がっているのを感じます。
働く人のイマジネーションを高める空間づくりが今後ますます課題になるのでしょうね。
みなさんのオフィスでも、まずはオフィスの日射コントロールから取り組んでみませんか。

ビル用・施設外付けブラインドヴァレーマはこちら