COLUMN

オスモカラー

ドイツ オスモ社のシュタルプ博士に、木を使う良さ、なぜオスモカラーなのか、オスモ社の歴史など、お話をうかがいました!

「オスモカラー」「オスモフローリング」の輸入元メーカーである、ドイツ オスモ社を訪問。
改めて、木やオスモカラーの良さをみなさまにお伝えしたいと思い、オスモカラーの製造責任者であり、オスモカラーに一番詳しい、シュタルプ博士に、オスモ社について、オスモフローリングについて、オスモカラーについて、オスモ社の哲学など、お話をうかがいました。

シュタルプ博士の専門は化学、ミュンスター大学にて化学の博士号を取得されています。
約20年近く、オスモ社で研究者として仕事をされており、自然塗料オスモカラーの製造責任者です。
オスモ社は、ミュンスターで創業し、現在はミュンスターから車で30分くらいのヴァーレンドルフに本社があります。
シュタルプ博士は、ヴァーレンドルフ近郊の町で生まれ育ち、大学はミュンスター大学。
ずっとこのミュンスター、ヴァーレンドルフエリアで過ごされてきた、まさしく「地元の人」です。

(一番右がシュタルプ博士です。)


まず、オスモ社について、オスモ社の歴史など、教えてください。

オスモ社は、1878年創業の木材の専門メーカーです。
創業はミュンスターです。
ミュンスターには運河があり、この運河があることによって、木材を船で運んでくることができたので、木材会社として成長したことにもつながると思います。
ミュンスターの町は、第二次世界大戦でほとんど破壊され、町の再建のために木材の需要が高まりました。
その過程で、より高品質な木材製品を生産するためには、木材製品そのもののクオリティーを追求することに加えて、仕上げの塗装のクオリティーが重要であると考えました。
そして、良質な木材の仕入れ、精度の高い木材加工に加えて、自社で塗料の開発をすることになりました。
オスモ社で生産する木材に塗装するための塗料をいろいろと探す過程で、木に浸透し、木としっかりと結びつくオイルベースの塗料が、木にとって最良で、良い仕上げを実現できるという結論に至りました。
そこで植物油を使用した木に深く浸透する自然塗料を自社開発することになったのです。

現在、ミュンスターにオスモカラーの研究拠点と製造拠点があります。
ヴァーレンドルフにOSMO社の本社機能とフローリングやエクステリア製品などの木材製品の製造拠点、工業用オイルの塗装ラインがあります。


歴代のオスモカラーの缶

(歴代のオスモカラーの缶)

オスモ社は木材メーカーとして成長してきたわけですが、シュタルプ博士にとって、木とはどのようなものですか?

木は、自然の恵み、地球からのギフトだと思います。
木は自然に存在しているものであり、自然に還る素材です。
そういった意味で、エコフレンドリーで地球環境にもやさしい素材であると言えると思います。
木はとても素晴らしい素材だなと。

木もオスモカラーの原料であるひまわり油や大豆油といった植物油も自然の恵みです。
自然の植物油を使用したオスモカラーが塗装されている木材製品はいずれ土に還ります。
将来的なことを考えても、エコで地球環境にやさしい素材だといえると思います。
そういった自然の恵みであるエコな素材を活用する。それがオスモ社の哲学ではないかと思います。

オスモカラーの良いところはどのような点だとお考えですか?なぜオスモカラーなのでしょうか?

オスモカラー開発当初の考えは、木を長くもたせるためにはどうすればよいかということでした。
植物油は木に深く浸透し、木を内側から保護することができます。
ですから、私たちは、木材の保護のためには、植物油を使用するのが良いと考えました。
合成樹脂=プラスチックで膜を張ってしまうわけではないというところがポイントです。
例えば、ビニールでできた手袋をはめた時の手の感触を想像してください。
蒸れて、心地よいものではないですよね。
合成樹脂の造膜する塗装の場合は、木にそういったことが起きているということです。
そして、オスモカラーは、ひまわり油、大豆油などの植物油が木に深く浸透し、木を内側から保護するので、木を長くもたせることができます。
また、植物油を使ったオスモカラー塗装の場合、補修が簡単というメリットもあります。
例えば、ウレタン塗装のような膜を張る塗装がしてある場合、塗膜に傷がつくと、それを補修するのはとても大変なんですよね。
まず、塗膜を研磨して除去する必要があり、手間がかかります。

オスモ社は140年の歴史がある木材メーカーですが、オスモ社の競合メーカーというのはあるのでしょうか。

ドイツやヨーロッパでも無垢フローリングを扱っているメーカーは、ここ何年かで少なくなりました。
チェコやポーランドなど中欧や東欧の国に何社かありますけどね。
良質な木材をとることが難しくなってきたんです。
無垢フローリングを扱っている競合他社はそれほど多くないですし、且つオスモ社は、オスモカラー塗装済みの無垢フローリングをお客様に提案できるので、そこが特長であり強みです。
良質な無垢フローリングと木に合った塗料の両方を提供できる会社は他にありません。

シュタルプ博士は、オスモカラー塗装した木を使ったお家にお住まいとのことですが、日ごろ実際に暮らしていて、どのような感想をお持ちですか?

私の家は、築15年くらいですが、実際に住んでいて、家の中に木を使うのは、やはりいいなと思います。
各部屋のフローリングや家具、階段には、ブナ材を使用していて、もちろんオスモカラーが塗装されています。

ドイツで人気の樹種はオークなんですが、時代によってトレンドに多少変化があって、ここ10年か15年くらいは他の樹種を使うことも増えてきていると思います。
私の家を建てた15年くらい前は、オークは少し古いというような考えもあって、当時妻と相談して、我が家では、ブナ材を使うことにしたんです。

(シュタルプ博士の家の階段。ブナ材でできていて、オスモカラー塗装されています。)

最後に、シュタルプ博士のお仕事を通じてのモチベーションというか、実現していきたいことを教えてください。

私たちは、ドイツ国内はもちろんのこと、世界60か国以上に塗料を輸出し、さまざまなお客様のニーズに応えています。
工業用オイルの分野(家具メーカーや建材メーカーなどの工場で塗装する木工メーカー)での顧客のニーズはさまざまで、そうしたお客様が抱えている問題を解決すること、お客様の要望に応えていくことが、やりがいであり、今後も実現していきたいと思っています。
例えば、ある特定の国や地域やある特定のお客様のための色の開発をしたり、溶剤を少なくするなどの商品改良も目指していければと思います。
まだ、具体的には未定ですが、次の10年、20年、将来を見据えて新しい商品の開発も必要だと思っています。

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