無垢フローリングは天然の木の良さを生かしたフローリングを好む方や、ナチュラルな素材に囲まれて暮らしたい方におすすめの素材の一つです。無垢フローリングは天然の木の素材感や香りなどを楽しめますが「お手入れが大変そう」や「正しいメンテナンス方法が分からない」と言う方も少なくないでしょう。

しかし無垢フローリングの適切なお手入れの方法や、表面の仕上げ塗装の特徴などを理解すれば、誰でも簡単に無垢フローリングを長く楽しめます。

本記事では無垢フローリングの塗装別のお手入れ方法や汚れやヘコミ、傷などへの対処方法などを詳しく説明します。本記事を読んで、無垢フローリングの適切なお手入れ方法を学びましょう。

この記事のまとめ

  • 無垢フローリングとは?

天然の木を切り出して作られた床材のことを指します。木が持つ調湿機能や木目、香りなどが楽しめます。

  • 自然塗装とは?

自然由来のオイルやワックスなどを使用して天然の木が持つ調湿機能を保ちながら表面を保護する塗装方法です。

  • ウレタン塗装とは?

ポリウレタンなどの人工的な塗料を使用して木の表面に硬い膜を作り表面を保護する塗装方法です。

  • 塗装別無垢フローリングのお手入れ方法は?

無垢フローリングの塗装方法が自然塗装・ウレタン塗装どちらの場合も、基本的には掃除機でホコリや髪の毛を取り除いて乾拭きをします。一般的な自然塗装の場合は、定期的にワックスやオイルなどの再塗装を行う必要があります。

 

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無垢フローリングとは

無垢フローリングとは、天然の木から切り出された無垢材を加工して作った床材のことで、見た目や機能性に優れた床材です。

温かみのある見た目と足裏の触り心地の良さや、木目や天然の木が持つ香りを楽しめる床材の一つです。また無垢フローリングは、接着剤などの化学製品を使わずに仕上げられているので、小さい子供やペットがいる家庭にもおすすめの床材とも言えます。

さらに無垢材は木が持つ自然な「調湿機能」を持っているのも特長です。調湿機能とは、天然の木が空気中の湿度を吸収したり放出したりして、部屋の湿度を一定に保とうとする機能を指します。機能がうまく働いている部屋では、夏や梅雨の季節に木が空気中の湿気を吸収してジメジメするのを防いだり、冬に木が湿気を放出して部屋の空気の乾燥を防いでくれたりします。

 

無垢フローリングのお手入れは塗装によって異なる

無垢フローリングは表面になにも加工を施していない状態だと、木の表面から水分や汚れを吸収しやすいです。そのため表面を保護する目的で、塗装が施されているのが一般的です。

無垢フローリングのお手入れをする際は、表面に施された塗装の種類を確認する必要があります。ここでは、無垢フローリングの表面の塗装として代表的な「自然塗装」と「ウレタン塗装」を見ていきましょう。

 

自然塗装とは

自然塗装とは、オイル塗装や浸透系塗装とも呼ばれる塗装方法です。

無垢フローリングの表面に自然由来のオイルやワックスなどの塗料を浸透させて保護する自然塗装は、無垢材が持つ天然の木の質感を保てます。

自然塗装の塗料は、木の表面から内部にゆっくりと塗料が浸透していくことで、木を水分や汚れから守ります。無垢フローリングの表面を塗膜で覆うことがないため、天然の木が持つ調湿機能を維持できるのも自然塗装の特長の一つです。

 

ウレタン塗装とは

ウレタン塗装とは、UVウレタン塗装やコーティング系塗装とも呼ばれている塗装方法です。

ポリウレタンを主な成分とする塗料を使って無垢材の表面に硬い膜を作るウレタン塗装には、撥水効果があります。また硬い塗膜があることで、無垢フローリングを汚れ、傷などから守ってくれるのも特長です。ウレタン塗装の塗液の種類によっては、無垢フローリングの表面に光沢感が出る物もあります。

一般的にウレタン塗装の塗料は長持ちしますが、経年劣化で塗装がはがれたり汚れたりすると、専用の機械や設備による再塗装が必要です。そのため個人によるDIYの再塗装は難易度が高いので、専門の業者に依頼する必要があります。

またウレタン塗装は無垢フローリングの表面を硬い膜で覆ってしまうので、無垢材が持つ調湿機能が失われてしまいます。天然の木の素材感や調湿機能を生かしたい方は、自然塗装を選ぶと良いでしょう。

 

普段のお手入れ方法

無垢フローリングの日々の基本的なお手入れ方法は、自然塗装もウレタン塗装もほぼ同じ方法です。ここでは普段のお手入れ方法を見ていきましょう。

 

掃除機をかける

無垢フローリングの基本的なお手入れの方法の一つは掃除機です。

通常のフローリングと同じように掃除機を使って、無垢フローリングの表面のホコリや髪の毛を取り除いていきましょう。

しかし無垢フローリングに使われている樹種によっては柔らかく傷が付きやすい物もあるため、掃除機は丁寧に優しくかけてください。掃除機による傷やヘコミが心配な方は、ほうきを使った掃除もおすすめです。

ホームセンターなどで売られている不織繊維のシートを使用してホコリや髪の毛を取り除いても良いですが、シートに化学洗剤や薬品などの成分が染み込んでいると、無垢フローリングを傷めてしまう原因になるため、化学洗剤や薬品が染み込んだシートの使用は避けてください。

 

乾拭きをする

無垢フローリングの表面のホコリや髪の毛を取り除いたら、乾拭きをして仕上げましょう。

自然塗装で仕上げてある無垢フローリングは吸水しやすい特徴があるので、普段のお手入れは基本的に乾拭きで仕上げるようにします。無垢フローリングの木目に沿って乾拭きをすれば、表面に付いた汚れを落とせます。

どうしても気になる汚れがある場合は、硬く絞った雑巾で水拭きをしても良いです。その場合は、無垢フローリングの表面に余分な水分が残ってシミになるのを防ぐため、仕上げの乾拭きをして仕上げるようにしましょう。

 

大掃除をする際のお手入れ方法

無垢フローリングの普段のお手入れは掃除機と乾拭きで行いますが、大掃除の際はワックスを塗り直すと、きれいな仕上がりになります。ここでは自然塗装とウレタン塗装それぞれのワックスの塗装に関するポイントを見ていきましょう。

 

ワックスを塗り直す

大掃除の際は、掃除機と乾拭きできれいにした無垢フローリングの表面に、ワックスの再塗装を行いましょう。

自然塗装の場合は、無垢フローリングの表面の油分が失われてきたと感じたら、ワックスを再塗装するタイミングです。油分が失われた無垢フローリングは、表面がカサカサした質感になったり、色が白っぽく変化したりします。半年〜1年に1回程度の頻度で再塗装を行うのがおすすめです。

自然塗装の塗料は再塗装を重ねていくと塗料が無垢材になじみ、表面の保護力が高まっていきます。また経年変化で無垢フローリングの色が変化していくのも、自然塗装の醍醐味です。

一方でウレタン塗装の場合は、すでに表面にコーティングがあるため、基本的にワックスを塗り直す必要はありません。無垢フローリングの表面のツヤ感を保ちたい方や、傷や水分からの保護力を上げたい方は、ウレタン塗装専用のワックスを使用しても良いでしょう。

しかし硬化クリア塗装など特殊な方法で仕上げてある塗膜にワックスを塗布すると、色ムラの原因につながるケースがあります。ウレタン塗装にワックスの塗布をしたい場合は、塗料の種類やワックスの塗布が可能かを事前に確認しましょう。

 

汚れの取り除き方

無垢フローリングが汚れてしまったら、どのようなお手入れ方法で対処すれば良いのでしょうか。ここでは自然塗料で仕上げている無垢フローリングに起こりやすい、4つの代表的な汚れとその対処方法を見ていきましょう。

 

水をこぼして拭いてもとれないシミができた場合

自然塗料で仕上げている無垢フローリングに液体をこぼしてしまって、拭いてもとれないシミができた場合は、シミの部分をサンドペーパーで研磨してシミを除去し、その後に、とれてしまった塗装を同じ自然塗料で補うことで、部分補修をすることができます。

キッチンや水回りなどで水濡れに気が付かず、濡れた無垢フローリングを放置してしまうと、カビが生えて黒く変色してしまう可能性があります。水回りの無垢フローリングは特に水分に注意しましょう。

 

油シミができた場合

油シミの場合も、シミの部分をサンドペーパーで研磨してシミを除去し、その後に、とれてしまった塗装を同じ自然塗料で補うことで、部分補修をすることができます。

 

油性ペンで書いてしまった場合

無垢フローリングに油性ペンのインクが付いてしまった場合は、サンドペーパーを使ってシミを消します。

無垢フローリングに子供が油性ペンで落書きをしてしまったり、油性ペンのインクが裏移りしてインクが床に付いてしまったりした経験がある方もいるでしょう。サンドペーパーで無垢フローリングの表面を研磨して除去してください。

その後、表面の木クズを掃除機で吸ってから乾拭きし、もともと塗装してあったのと同じ塗料で塗装するときれいに仕上がるでしょう。

 

ヘコミや傷ができた場合は?

無垢フローリングにヘコミや傷ができてしまった場合には、樹種によってはぬれタオルやアイロンでの修復が可能な場合もあります。

前述した通り、無垢フローリングに使われている天然の木は湿気を吸収したり放出したりする調湿機能が備わっています。木が湿気を吸収する際に膨張する性質を利用して、ヘコミや傷の上に濡れタオルを置いて上からアイロンを当てると、無垢フローリングが吸水して膨張し、へコミや傷が目立たなくなる場合もあります。

しかし無垢フローリングが硬い樹種でできていたり、ヘコミや傷の程度が大き過ぎたりする場合は、修復ができないこともあるので注意しましょう。その場合は、傷やヘコミが目立たなくなる程度までサンドペーパーで研磨し、もともと塗装してあったのと同じ塗料で塗装して、補修してください。

 

まとめ

本記事では無垢フローリングを長く美しく使うために、塗装別のお手入れ方法の特徴や汚れやヘコミ、傷などへの対処方法などを詳しく説明しました。

無垢フローリングの天然の木が持つ木目の美しさや香り、調湿機能を生かしながら快適な生活を送るには、自然塗装の塗料を使ったお手入れをおすすめします。また植物由来の成分から作られた自然派の塗料なら、小さい子供やペットがいる家庭でも使用できるでしょう。

無垢フローリングを採用して、快適に長く良い状態で使用するためには、オスモカラーのフロアークリアー塗装がおすすめです。オスモカラーは、ひまわり油などの植物油由来の木材保護塗料で、無垢フローリングをしっかりと保護しつつ、メンテナンス性も優れている点が特徴です。また、オスモ&エーデルでは、オスモカラー塗装のフローリング「オスモフローリング」のご用意もございます。

専用のメンテナンス製品:「オスモウォッシュアンドケアー」と「オスモワックスアンドクリーナー」で普段のお掃除の延長で手軽にお手入れができ、無垢フローリングを長く良い状態で使用することができます。

オスモウォッシュアンドケアーは、無垢フローリングの水拭きにプラスして使える植物油由来の成分で作られたクリーナーです。ウォッシュ(汚れを落とす)とケアー(植物油で表面を保護する)を一度にかなえられるため、無垢フローリングの皮脂汚れや食べこぼし等の油っぽい汚れなどをきれいにするだけではなくオイルで保護してくれます。

オスモワックスアンドクリーナーは、大掃除の際に使えるクリーナーで、頑固な汚れを落としながらワックスがけが同時にできるクリーナーです。植物由来のワックスが使われており、乾いた雑巾を使って塗布するだけで、無垢フローリングの汚れ落としとワックスがけが同時にできます。オスモワックスクリーナーは40分程度で乾燥するため、無垢フローリングの撥水性やツヤを簡単によみがえらせてくれます。

無垢フローリングを採用したいけれど、メンテナンスが心配という方は、ぜひオスモ&エーデルまでお問い合わせください。