ワインのぶどう

ワインのぶどうワインのぶどう

ドイツでは傾斜地での栽培が多い為、写真のように杭をあてがう棒仕立ての栽培が盛んです。

ワインはぶどうから造られます。
よって原料となるぶどうは、ワインの風味や色合いを構成する大きな要素になります。

ワインを飲んで「おいしい」と思った時は、そのワインのぶどうの種類にもぜひ注目してみて下さい。
ドイツワインのラベルにはぶどうの名前がちゃんと記されています。
時には好きなぶどうの種類から、次のワインを選んでみてはいかがですか?
ぶどうを知って、ワインの世界を更に楽しんで下さい。

白ワインのぶどう

ミュラー・トゥルガウMüller-Thurgau

ミュラー・トゥルガウ Müller-Thurgau

1882年、スイスのトゥルガウ出身のヘルマン・ミュラー教授が、リースリングとマドレーヌ・ロワイアルを交配して作ったと言われています。
ワインは色が薄く、柔らかな酸味とマスカットの香りが魅力的な特長。タウバーフランケン地区で最も多く栽培されているぶどうです。
この品種の大きな長所のひとつは早熟性があげられ、平年の摘み取りは9月末頃に始める事が出来ます。

シルヴァーナーSilvaner

シルヴァーナー Silvaner

ドイツでは古くから栽培されている品種で、原産地は東欧のトランスシルヴァニア地方と言われています。
マイルドな酸味と穏やかな香り。爽やかでみずみずしく、あきのこない味です。全体的にニュートラルな味香ですが、しなやかな力強さも秘めています。シルヴァーナーはフランケン地域の辛口白ワインの原料として大変有名です。

リースリングRiesling

リースリング Riesling

ドイツワインを代表する品種です。
エレガントでフルーティーな味わい。そして、生き生きとした爽やかな果実酸を多く含み、すっきりとした切れ味の良いワインになります。また、ぶどうの熟し具合によっても複雑な味わいが変わるため、辛口から芳醇な甘みの強いタイプまで非常に幅広いワインに仕立てられています。
リースリングはドイツで最も多く栽培されている品種です。

ヴァイサーブルグンダーWeisser Burgunder

ヴァイサーブルグンダー Weisser Burgunder

別名ヴァイスブルグンダー。落ち着いた味香でありながら、しっかりしたコクがあり、酸味もきちんと残る優雅で密度の高いワインに仕上がります。その上品な芳香はアプリコットなどの柑橘類やナッツを連想させます。ヴァイサーブルグンダーは“ブルゴーニュの白いぶどう”という意味で、その名前の通り原産地はフランス・ブルゴーニュ地方。仏名はピノ・ブラン、伊名はピノ・ビアンコといいます。

シャルドネChardnnay

シャルドネ Chardnnay

ブルゴーニュ原産。厚みがあって、飲みごたえがあるものの品種個性がニュートラルであるため、テロワールや醸造技術を反映してさまざまなスタイルのワインに仕上がる。寒冷地から温暖地まであらゆる土地で栽培される人気の品種。

ケルナーKerner

ケルナー Kerner

比較的新しくドイツで成功した交配品種。
ヴュルテンベルク地域ヴァインスベルク市にあるワイン栽培研究所で交配されたもので、赤ワイン用のぶどうトロリンガーと白ワイン用のぶどうリースリングがその親です。フレッシュでフルーティーな味わいはリースリングによく似ていますが、リースリングより酸味がまろやかでコクがあります。かすかにマスカットの香りが感じられます。ケルナーという名前の由来はヴァインスベルクの詩人かつ医者であったユスティヌス・ケルナーによります。

グラウブルグンダーGrauer Burgunder

グラウブルグンダー Grauer Burgunder

別名ルーレンダー。シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の突然変異種。
果皮の色がグレーがかっていることから、フランスでは「グレーのピノ種」という意味のピノ・グリと呼ばれています。14世紀にフランス・ブルゴーニュ地方からドイツに持ち込まれました。
このぶどうから造られるワインは爽やかで柔らかな口当たりと重量感のある味わいに仕上がります。多くの場合、辛口ワインはグラウブルグンダーと表示され、甘口に仕上げる際は別名のルーレンダーと表示されます。

ゲヴュルツトラミーナーGewürztraminer

ゲヴュルツトラミーナー Gewürztraminer

ドイツで栽培されているぶどう品種の中でも、最も古い品種の一つ。果皮は灰色を帯びたピンク色をしています。「ゲヴュルツ」とは、ドイツ語でスパイスつまり香辛料の意味で、このワインはライチの香り、パッションフルーツ、または薔薇の香りとも表現される非常に強いアロマを放ちます。繊細で優雅なワインは余韻を長く楽しむ事が出来ます。

赤ワインのぶどう

シュヴァルツリースリングSchwarzriesling

シュヴァルツリースリング Schwarzriesling

タウバーフランケン地区で最も栽培されている赤ワイン用のぶどうです。シュヴァルツリースリングは文字通り「黒いリースリング」という意味ですが、「リースリング」とは関係がなく、シューペートブルグンダーの変異株です。深い色合いを持ち、熟成が早く芳香性に優れ、ワインにさわやかさと若々しさを与えます。別名ミュラーレーベ。フランスではピノ・ムニエと呼ばれ、シャンパンに使われる三種類のぶどうの内のひとつです。

シュペートブルグンダーSpätburgunder

シュペートブルグンダー Spätburgunder

赤ワインを代表する品種です。原産地はブルゴーニュ地方。フランスではピノ・ノワールと呼ばれ4世紀頃には栽培が始まり、ドイツには9世紀頃に持ち込まれました。ドイツで最も多く栽培されている赤ワイン用の品種です。ビロードのようなきめ細やかさで口当たりが柔らかく、味わいが豊かです。甘みを感じさせる赤い果実の芳香があります。

タウバーシュヴァルツTauberschwarz

タウバーシュヴァルツ Tauberschwarz

地場品種のぶどう。16世紀頃にはタウバー渓谷周辺の主要品種でしたが、1960年代にはほぼ絶滅状態になってしまいました。しかし、その後の保存活動により栽培面積が少しずつ増えてきています。ワインの色はガーネットレッド。フルーティーさの中にスパイス感とざくろの風味が感じられます。