こんにちは。
今回は、オスモフローリングに使われている北欧パインのご紹介です。

一口にパインと言っても木の性格は様々なんです。

「パイン」とは日本名で言うと「松」です。

松は「松竹梅」という3点セットがお祝い事で使われるほどおめでたい樹種。
日本人に古くから親しまれてきた針葉樹です。
また、針葉樹の材木として杉・ヒノキと共に松もよく利用されてきました。
そしてドイツで針葉樹といえばパイン材・スプルーフ材が代表格。
ドイツオスモが1878年の創業当初から変わらず扱い続け、愛され続けている樹種なんです。

パインの産地は世界中に存在しています。
天然林は、インドネシアから北はロシア、カナダの北極点に至る北半球に分布していますが、現在では南半球のオーストラリアやニュージーランドでも植林され、産出されています。
産地によって名称も色々。
メルクシパイン、ラジアータパイン、欧州赤松(レッドパイン)、ラーチ、ロッジポールパイン、サザンイエローパインなどなど。
メルクシパインやラジアータパインの集成材は、ホームセンターでよく売られていますので、ご存知の方も多いかもしれません。

日本の国産の松に限って名前をあげても、エゾ松、肥松、唐松、黒松、赤松、トド松などたくさんの種類が存在しています。
一口に「松」といっても、それぞれの種類によって材の色や木目など、個性が違います。

私達がフィンランド産パインにこだわるわけ。

北欧産ってだけではダメなんです。
北欧って言ってもスウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドとあり、その国によってパイン材の質は違います。
オスモが探し求めた理想のパイン材はフィンラインドでしか手に入らない質のものでした。

フィンランドというと皆さんは何を想像されますか?
ムーミン、サンタクロース、オーロラ、白夜、サウナ…。国土の大半を覆う、美しい湖と森を連想された方がいらっしゃったら、その森がオスモ北欧パインフローリングのふるさとです。
フィンランドは北海道よりもずっと北、国土の3分の1は、北極圏に属しています。
とても寒いので70~80年くらいの樹齢の木でも、丸太直系は40センチ程度にしか成長しません。
このため、年輪の幅が狭く緻密になり、非常に目のつまった美しい材が取れます。
世界中で産出するパイン材の中で、北欧、特にフィンランドのものが上質とされるのは、このためなのです。

木材としての特徴は、木目がまっすぐ。
丸太の真ん中と周辺材の色の違いがはっきりしています。
辺材(丸太の外側にあたる部分)は黄白色、心材(丸太の真ん中)は赤褐色です。

また、独特の節があります。

自然環境を大切にするフィンランド

フィンランドでは「1本の木を伐採したら、新たに苗を5本植える」といった森林管理が厳しくなされています。
このため、木を伐っても森林資源が枯渇することがありません。
オスモが取り扱うパイン材は、全てこのような森林管理の元で計画的に伐採されたパイン材としてFSCもしくはPEFC認証を取得しています。

現在の日本では残念ながら、違法伐採された木材も多く流通しています。
皆さんが木を選ぶときには、色々な理由があると思いますが、その木が合法な手段によって得られたものなのかどうかも、ぜひ選択理由の一つにして頂きたいと思います。
認証を取得した木材・木製品を選ぶことによって、世界の森に貢献することが出来ますよ。

【用語解説】
集成材:
小さな寸法の板を接着して貼り合わせた材。
住宅ではカウンターや階段材などによく使われます。
大きな木造建築では、構造材として使うこともあります。

FSC:
木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する制度。
森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられます。

PEFC:
FSCと同様の認証制度ですが、認証基準については各国個別の事情に合わせて策定されます。
国際機関であるPEFC評議会では、その森林認証制度の審査、およびそれら制度間の相互承認を推進しています。