5月20日、ドイツ旅行最終日。
本日訪問するのはミュンヘンにあるBMWミュージアム。
BMWに興味がない人は退屈な場所なのではと思うでしょ。
実際に見てみると老若男女が楽しめる工夫があって面白かったのでレポートします。


ミュンヘンのホテルを出発してバスで移動すること約20分。
右側に見えるのはドイツのサッカーリーグ、ブンデスリーガで有名なアリエンツ・アリーナ。
日本でも人気のスイスの建築家ユニット「ヘルツォーク&ド・ムーロン」の作品です


さらに進むとミュンヘンオリンピックのメインスタジアムだったミュンヘン・オリンピアシュタディオン。
面白い屋根がかかっていますね。


そして左側を眺めるとあるのがBMW本社。
シリンダーの形状をした建物が一際目立ちます。
ここ、BMW本社内にありますBMWミュージアムはミュンヘンの人気観光スポット。


それではさっそくBMWミュージアムへ。




まず展示されているのがBMW最初の自動車。
BMW Dixi 3/15 PS。
1927年から生産が始まったようで、もう90年も前の自動車。


BMWミュージアムは有料ですので、受付でチケットを購入。




ミュージアム内は大きな吹き抜けがあり、各展示ブースの部屋に分かれています。
これは真剣に見て回るとかなり時間が掛かりそう。






目に飛び込んで来たのは壁一面にディスプレイされた歴代バイクの数々。
私はバイクや自動車にあまり詳しくないので、それぞれの時代背景や特長など詳しく説明が出来ないのがとても残念です。
上からBMW R39、R63、R50/2。


こちらはBMWブランドとして最初のモーターサイクルBMW R32。
エンジンから飛び出しているレバーはなんなのでしょうか。(ミッションかな?)


このバイクもかなり歴史がありそうなのですが、今見てもなんだか近未来的。


私の中でBMWといえばやっぱりこの顔です。
それにしても凄い展示の仕方だこと。




こちらはBMW伝説のレーシングカー3.5CSLのオマージュ車両。
スーパーカー消しゴムで持ってた方も多いと思います。
当時、派手なデカールがかっこよく憧れの車でした。






その他様々なレーシングカーが展示されています。
写真でも分かりますがドアミラーが凄く小さい時期があったようです。






続いてはコンセプトカーの展示ブース。
写真は2009年発表のコンセプトカー。




こちらは1939年、BMW328。


日本でも愛好家に人気があるBMW3.0CSi。


続いて小型車の展示スペース。




愛嬌あるスタイルでファンも多いイセッタ。
イタリアの自動車メーカーイソ社よりライセンスを受け生産されたのがこのBMWイセッタ。
これ日本で走っていたら目立ちますよね。
で、この車どうやって乗り込むのだと思います?


ボンネットの脇にドアノブが・・・
なんとフロントガラスと一体になったボンネットは実は扉なのです。
前から乗車するというなんとも珍しい車。
縦列駐車には向いてません。




BMWのスーパーカーと言えばM1。
これまでの総生産台数は477台らしい。
オークションに出ると1億以上で取引されるという。






そしてこちらは市場に出ているBMWの車で一番価格が高いBMW507。
激レアのロードスターBMW507。
オークションに出ると3億近いらしい。
総生産台数は252台
驚くのはこちらの車両、永遠のロックスター、エルヴィス・プレスリー本人が所有をしていた実物の一点もの。
エルヴィス・プレスリーはドイツ駐留時にBMW507を入手したとの事。
その後エルヴィス・プレスリーはドイツを離れ、この車は所在不明に。(諸説あり)
ところが2014年にBMWコレクターの納屋の中からエルヴィス・プレスリーが所有していた車と同じシャシーナンバーの507が発見され、エルヴィス自身のBMW507と判明したそうな。
その車をBMWが約2年かけてフルレストアして綺麗に蘇らせたのだとか。

色々と紹介しましたが、これでもまだまだ一部ですからね。
レーシングバイクの展示やクラシックカーの展示などまだまだ沢山展示されています。
本当に見応えのあるミュージアムですよ。

ミュージアムだけじゃない新車展示場も見応えあります。


道路にかかる歩道橋を歩いてBMW本社の向かいにあるのが新車展示場。


ここも隨分と広いし、展示車両の数が凄いです。
ちなみにこちらへの入場料は無料です。






空飛ぶホバーバイクが展示されていました。
このバイクはデザインの原型をレゴブロックで作成し、実物大として制作したとの事。
ちなみに下に敷き詰められているのはレゴブロックです。
それにしてもクオリティが凄い。
今にも実際に飛びそう。


この羽根が回転して風力で飛ぶというドローンのようなバイク。
このバイクはあくまでもディスプレイです。
ここでの見応えはBMWが取り扱う市販車両を一気に見ることが出来る事。




バイクの展示はもちろんの事。




BMWが製造販売を手がけるロールス・ロイスも。
新車のロールス・ロイスをマジマジと見れる機会は少ないですもの。


そして高級スポーツカーBMW i8。
日本の高速道路で一度だけ目撃した事がありますが、そうそうお目にかかる車ではありません。
故に横に立って一緒に記念撮影をする人が多かったです。

やっぱり凄いBMWのブランド力

ブランド力のある企業ってファンを虜にするのが上手だなぁと感心をしました。
BMWミュージアムを見終えた一行はみな一様にある事を口にします。
「BMWも良いよなぁ~」とか。
「次回、乗り換える際はBMWにしょうようかなぁ~。」とか。
私たちは既にBMWのファンづくり戦略にまんまとはまった訳です。
BMWの長い歴史やポリシーに触れてみてオーナーになってみたいという欲を掻き立てられるに十分な展示内容でした。
自分たちがこれまで作ってきた自動車に誇りがあるからこそ出来る事なのでしょうね。

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